玉水（オクス）で出逢える白ワインと韓国伝統料理のペアリングは秘密にしたいほど美味しい

韓国料理とワインのペアリングは日常的に楽しむレベルに広がっている

韓国料理とワインの組み合わせは
10年前でしたら非常に難しいと言われていた記憶があります。
一般論として韓国料理＝辛い、と言うイメージがあり、
他の辛くないメニューが脚光を浴びない…
本当にもったいない、もっとワインと楽しめる
韓国料理文化があるのになぁ、と。
それが年月を経てワインがリスティングされている料理店も増え、
さらには持ち込み可能が激増している。
これはもっと気軽にワインを楽しむ方々が増えているのだと
感じています。
そしてワインへのこだわりがはっきり伝わってくる
料理店も増えています。
そのひとつがバンべクス。
地下鉄3号線・狎鴎亭（アックジョン）駅のお隣・玉水駅（オクス）から
歩いて6分のところでオープンしています。
この料理店に注目したのは、
なんと、赤ワインがないこと！！！
白ワイン系のブドウ品種にこだわった料理店なのです！

バンベクスの一皿はどれも素晴らしい仕上がり、白ワインが欲しくなる

シェフ一押しの料理を選んでいただきました。
これは素材のカットにこだわりを感じる一皿・タンタンイ。
新鮮なテナガダコをまな板の上でタンタン（トントン）たたき、
薬味などと合わせていただきます。

バンベクスのタンタンイはナクチ（テナガダコ）と牛肉ユッケを合わせたもの。
これをプガク（韓国海苔のスナック）、カムテ（スーパーフード）にのせます。
優しい塩気、薬味の存在と香りが素晴らしい！
このように細かく食材をカットして合わせるイメージはありませんでした。
（ナクチが動いているバージョンは多々ありますが…）
味わいに繊細さを感じたので白ワインとの相性も期待大！

ウエストウッドワイナリーの
サンジャコモ・ロバーツ・ロード・ヴィンヤード・シャルドネ2022。
カリフォルニアのシャルドネ種100%を選んでみました。
最初の印象に、
柔らかい酸味と香りに芳醇なインパクトがあります。
樽の主張が控えめ、優しい仕上がり。
ナクチの塩気、ユッケの旨みを引き立ててくれる。
魚と肉、両方をまとめてくれるので
これは面白いかも！と思った肉料理を選んでみました。
白ワインですが、肉料理です！

白ワインと合いそうだ、と思った理由。
それは付け合わせのナムルの存在です。
防風はセリ（ミナリ）のお仲間、白菜は生でフレッシュ。
ともに野菜そのものの味わいが明確にあるので
牛肉の美味しさを引き立ててくれる。
チャドルバギ（牛肉のばら肉）ですが、しっかり脂が落とされていて
白ワインの重厚感と合わせやすい仕上がりです。
このメニュー、選んで大正解でした☆

この2品だけでも食べに行く価値があります。
他にも麺料理、一品のおつまみ、など
その食材の組み合わせ、辛さのアクセント、
絶対美味しいだろうなぁと感じさせてくれるメニューに溢れているのも
再訪を誓った理由のひとつです。

日本で「白ワイン系のブドウ品種しかない」料理店って
ほぼみかけない。
そのくらい振り切った潔さに乾杯！です。
素材を丁寧に扱っている韓国料理、
本当に奥深いと感じますね。

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