市庁(シチョン)で味わえる100年先も遺したい未来遺産に認定されているチュムベオッのソルロンタン。白濁したスープが特徴
目次
変わらぬ味わいを作り続ける難しさは美味しさを唯一無二にする
料理に限ったことではないですが、
トレンドや斬新さ、新しさが追い求められる世界と
同じ味わい、同じスタイルを作り続ける世界、
この2つがあると思います。
ではどちらがずっと続いていくのかなぁ、と考えると
非常に難しいな、と感じています。
ただ料理に関して思うことは
同じ味わいを作り続けることほど
難しいものはないな、と。
環境変化、温暖化、自然災害などなど
同じように食材が手に入りにくくなる時もあります。
そのような時があったとしても
自分のお店の、あの味を求めて
お客様はいらっしゃると思うのです。
変化したことを求めてはいない。あの味が食べたい。
と思うと、同じ味わいを作り続けるということは
とてつもない努力がそこにあると感じています。
市庁のオフィス街にポツンと一軒家のようにお店を構えている
ソルロンタン店・チェムベオッを見つけました。
韓国の食文化において
100年後に遺したい未来遺産に認定されています。

狙い目は午前10時の開店。24時間休まず煮込んだソルロンタンは優しく奥深い味わい
なぜ開店ダッシュを狙うべきか。
理由はいくつかありますが、筆頭に挙げられるのは
11時を過ぎるとずっと満席だから☆
何度か前を通って定点観測したので、
あ、この料理店はとにかく混み合っているな、余計に食べてみたくなる…
と思ったのです。
もう一つの理由。
これはスープのすばらしさにあると思いました。
伺った日は一番乗り!
10分待ってお目見え。ソルロンタンです。

ソルロンタンについては過去何度かまとめています。
改めて解説すると
ソルロンタン:牛肉と骨を煮込むスープ、塩で味付け
です。
それを理解しながら食べ進めると他の料理店とは違う味わいが
あることに気づきました。

スープそのものの塩気がほぼないので
これは自分でアレンジしやすい!
塩を加えていきますが、これは本当に少しずつ、が良いです。
私の場合はご飯に塩・胡椒を少しかけて
このスープにひたしていただきます。
その方が塩気のバランスが取れるので!

もうひとつ気づいたこと。
煮込まれている牛肉が柔らかい!
いろいろなソルロンタンをいただいてきましたが
この柔らかさと旨味が残っている感じは
なかなかお目にかかれません!

聞いたところ、
牛骨と牛肉、別々に煮込んでいるそうです。
煮込んだスープの味わいをみて
最後にこの2つを合わせて完成。
雑味がない、というかすっきりしている、というか
それぞれの美味しさがつまっているという印象です。

100年先の未来遺産、
素敵な言葉だな、と思いました。
それがこのソルロンタン。
変わることなく作り続ける想いを味わいに
もう一度訪問したくなりました。
お店情報

店名 | : | 잼배옥 チェムベオッ |
---|---|---|
住所 | : |
서울특별시 중구 세종대로9길 68-9 ソウル特別市中区世宗大路9ギル68-9 地下鉄1号・2号線市庁駅・9番出口・徒歩3分 |
TEL | : | 02-755-8106 |
営業時間 | : | 10:00-15:00、17:00-21:30、土11:00-15:00 日祝休み、不定休あり |
メニュー | : | ソルロンタン12,000W |
*許可を得て撮影掲載しています
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