正平創庫 season-2 vol.7 〜ワインと料理のペアリングは色合わせのテクニックも面白い〜

店内の写真
セラーの写真
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ショウヘイの写真
店内の写真
読者の皆さまからいただいたアンケートを元に
ショウヘイさんが韓国の面白さを深堀している
正平創庫 season2。
VOL.7は
「韓国料理とワインのミラクルな関係」を
ご紹介していきます。

辛くない味わいのメニュー、
韓国ならではの料理を意識したレストラン選びと
そこで味わうことができるワインの面白さ、
新しいことを知る、というショウヘイさんの言葉にも
興味深いモノがあります。

ワインのナビゲーターはワインジャーナリストでもあり
PIVIm編集部・撮影構成ディレクターの藤﨑聡子。
ショウヘイさんが選んだ料理メニューに
しっかり寄り添えるワインをセレクトします。
広がる味わいに新鮮な驚きを感じた2人。
ぜひ皆さまも渡韓された際には
追体験されてみてください。

料理とワイン、
選び方のポイントは「色合わせ」

ショウヘイ「こちらの料理店(マニロック)、漢南洞(ハンナムドン)エリアでは最近オープンしたと聞きました」
藤﨑聡子(以下Satoko)「私は存じ上げなかったです。でもこのエリアってどんどん進化しているような気がしませんか!?」
ショウヘイ「はい。細い路地もあるし、ポツンと看板が光っているところもあるし、歩かないとわからないなぁと。この料理店は大通りに面していますが、すごく落ち着いている印象を受けますね」
Satoko「先ほど料理とドリンクのリストを拝見しました。とても興味深いものが多いラインナップです。料理、素材はわかるのですが、一体どのような味わいに仕上げてくるのか、わくわくしています。日本酒も焼酎も、それこそウィスキーもあって、もちろんワイン、シャンパンもです!ペアリング、と考えたらすごく面白いですね」
ショウヘイ「このような時、どのようにワインを選ぶと面白いでしょうか?」
Satoko「ワイン選びには【色を考える】というテーマもあります。白い食材には白系のものを、赤い食材には赤系を、というとらえ方です」
ショウヘイ「なるほど!色を合わせるというすごくシンプルな考え方、ということですね!」
ショウヘイの写真
料理の写真
韓国料理の面白さは想像を超えたものが一皿に盛られてくること。この水餃子も水餃子をこのようにアレンジしてくるとは、とショウヘイさんも驚いていました。ビジュアルからして「優しい雰囲気ですね。野菜の香りもしっかりあるので韓国とどこかの国を合わせたイメージかなぁ…」。この水餃子は香りもポイントのようです
Satoko「(メニューを見ながら)すごくわかりやすいですが、【餃子】がありますね!(スタッフに質問して)へぇ、水餃子でヨモギとエゴマのフレーバーソースがかかっているそうです。こちらに色を意識して白ワインを合わせてみる、のはいかがでしょうか」
ショウヘイ「うわぁ!ぜひ体験してみたいです。ヨモギって香りがしっかりありますよね。えごまは最近僕がハマっているえごまの麺のイメージがあるから頭のなかでは組み立てられる味わいな気がします。ワインが楽しみです。どのように選ばれますか?」
Satoko「(ワインリストを見て)今、韓国で評判のソーヴィニヨン・ブランという白ワイン用の品種のボトルがあります。こちらを選んでみます。人気だと言われているブドウ品種です。イメージとしてすっきりした味わいなので濃厚なソースと合わせても落ち着くような気がします」
料理の写真 ショウヘイの写真
料理の写真
まずは白ワインを味わってみるショウヘイさん。Satoko のコメントを聞いてからもう一口味わってみます。「この白ワイン、めちゃくちゃ香りがありますね。何と言ったらよいのかなぁ…フルーツでいうならレモンとか?グレープフルーツとか?うん、【落ち着くようなイメージ】の意味がわかるような気がします」。ワインを理解したあと水餃子を召し上がる流れに
shohei soko
Satoko「料理とワインが登場しました。色合い的に優しさを感じます!(ワインを一口テイスティングして)、はい、これはソーヴィニヨン・ブランの基本系のような味わいです。ぜひ召し上がってみてください」
ショウヘイ「(一口飲んで)、とてもすっきりしています。そしてしっかり冷えていますよね!この冷え感、良いですね。ソース、少し味わってみて良いでしょうか。(一口味わってみて)ソース、優しい!これは驚きます。へぇ、えごまの味わいって複雑ですが優しさが光っているのは共通したことなのかなぁ…」
Saytoko「(同じようにソースを一口)ショウヘイさんがおっしゃっていること、すごくわかります。柔らかい優しさがありますね。ワインがそういう意味ではすっきり、シャープにキレがあるから洗い流してくれる、という印象です」
ショウヘイ「お餅で味わう印象のヨモギですが、香り、引き立っていますね。これ、面白い。Satokoさんがおっしゃったワインがシャープな印象、その意味がわかってきました。この料理とワイン、感想をいうのであれば【優しさとキレの巡り逢い】でしょうか(笑)」
Satoko「まさに!巡り逢いです!ソーヴィニヨン・ブランという白ワイン用の品種、韓国で流行っている意味もわかり始めました。このブドウなら辛い鍋系にも合わせやすそうですね」
ショウヘイ「もう一品、次は僕が選んでみて良いでしょうか?今日のテーマ・色で合わせることを考えてみたいと思います」