韓国在住文化系ライター
成川 彩
孔徳(コンドク)のカフェ「フリッツ桃花店」、 リピーターが多いのは、自家焙煎の自慢のコーヒーだけじゃない 2026.4.15
目次
ふわふわクリームチーズパンの幸せ
孔徳(コンドク)のカフェ「フリッツ桃花店」はコーヒー好きにはよく知られたお店で、伝統家屋を改装した店内は誰もが懐かしさを感じる空間。長居するお客さんが多いようです。だけども大丈夫、3階まで席があるので、大抵は待たずに入れます。
外観は一般住宅のようで、一瞬、「ここがカフェ?」と目を疑います。
まず店に入って目を引くのは、パン! クリームパンやあんパン、クロワッサン、総菜パンなど様々なパンが並んでいます。ここだけ見るとカフェじゃなくてパン屋みたい。
じっくり悩んで、クリームチーズパンをチョイス。「食べやすいサイズに切りましょうか?」と、お願いする前に聞いてくれて、四等分に切ってくれました。
切った断面を見れば、クリームチーズがどんなにぎっしり入っているのか一目で分かります。表面はカリッと香ばしく焼き上がり、中のふわふわクリームチーズとの食感が楽しめます。
コーヒーがこの店の主人公なのは知りつつ、新緑の季節、春らしいものが飲みたくなって、旬のヨモギの新メニュー「春とヨモギ」を注文しました。まず、ポスターに惹かれました。
ヨモギのドリンクというのは分かるけども、店員さんにいったいどういう飲み物なのか聞いてみました。底の鮮やかなルビー色はハイビスカスシロップ。そこにヨモギパウダーと牛乳を混ぜたものを注いだ「ヨモギラテのようなもの」と説明してくれました。「シロップをよく混ぜて飲んでください」とのこと。
飲んでみたらサラサラと飲みやすく、一瞬で飲み干しそう。ヨモギの健康的な香りがほんのり爽やかに漂います。よく混ぜたつもりが、底にハイビスカスシロップが濃いめに残っていて、不思議と小豆のような味がしました。ヨモギと小豆、まさにぴったりの味。日本ではヨモギと言えばヨモギ餅くらいですが、韓国はヨモギをドリンクやスイーツによく使います。デトックス、美肌効果などもあるそうです。
自家焙煎が自慢のコーヒー
変化球の「春とヨモギ」を先に紹介しましたが、ここでコーヒーを飲まないという選択肢はなく、ちゃんと頼みました。カフェラテ。カフェラテのお供には野イチゴのフィナンシェ。野イチゴの甘酸っぱさがフィナンシェのバター風味と絡み合って、口の中に春が広がります。
フリッツのコーヒーは酸味と甘みのバランスが絶妙で、「ああ、おいしい」と、じーんとするような味。カフェ「フリッツ」はここ桃花店を皮切りに、ソウルで4店舗、済州に1店舗展開しています。何と言っても売りは、自家焙煎コーヒー。アザラシがトレードマークで、店内でコーヒー豆の販売もやっています。
全体的にサービスが素晴らしい。食べ終わったお盆も、どこに返却しようか探していたら、サッとさりげなく受け取ってくれました。スタッフの表情も生き生きしていて、いろんな意味で気持ちのいいお店です。
お店情報
| 店名 | : | 프릳츠 도화점(フリッツ桃花店) |
|---|---|---|
| 住所 | : |
서울특별시 마포구 새창로2길 17 ソウル特別市麻浦区セチャン路2ギル17 地下鉄5・6号線孔徳駅・8番出口・徒歩4分 |
| TEL | : | 02-3275-2045 |
| 営業時間 | : | 08:00~22:00(平日) 10:00~22:00(土日祝日) |
| メニュー | : | カフェラテ5,400W、春とヨモギ5,800W、クリームチーズパン5,300W、野イチゴフィナンシェ1,800W |
*許可を得て撮影掲載しています
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