Real KOREA Deep SEOUL | パンツェッタ・ジローラモ的歩き方

パンツェッタ・ジローラモ 韓国家庭料理への愛を語る
パンツェッタ・ジローラモさんが
韓国をリアルに体験、
その中で感じた
ソウルのローカルな世界をご案内する企画、
Real KOREA Deep SEOUL。
第6回目・最終回は韓国家庭料理について。

同じ名前のメニューでも
お店によって味わいが全く違う韓国家庭料理。
パンチャン(おかず)ひとつとっても
違いが楽しめる、
とジローラモさんはおっしゃいます。
気になっていた韓国家庭料理のお店は
どのような味わいなのでしょうか。

ソウルはメインストリートから 1本裏手が面白い

今日は江南エリア・狎鴎亭(アックジョン)界隈を歩いていますね

やはりこのエリアは面白いですよね。地下鉄の駅だと狎鴎亭、と狎鴎亭ロデオ。名前が似ているから近いかな、と思っちゃダメです(笑)。この駅間だと歩いて20分以上かかりますから

そのなかでも狎鴎亭、の方をジローラモさんは選ばれています

狎鴎亭の方がずいぶん前から賑やかでしたからね。今はなんとなく落ち着いちゃっていますが、僕が知っている狎鴎亭は本当に眠らない街でした。トレンドの最先端、という感じ。新沙(シンサ)ってわかりますか?地下鉄の駅の名前です。そこにカロスギルという通りがあって昼間でも歩けないくらい人がいて。夜なんてどこからこんなに人がやってくるのかな、と思うほど。今はすっかり落ち着いてしまいましたけどね。その場所から少し歩くと狎鴎亭。新沙と狎鴎亭は地下鉄で1駅の距離だから歩けなくもない。散歩するにはもってこいの距離感。逆に狎鴎亭駅に近い方が古い街並みかな、と感じています

大通りといいますか、バスが猛烈に飛ばしている通りから一本裏手を歩かれています

たった1本裏手なのに、こんなに静かなのが狎鴎亭の面白さ、と思います。ね、見てください、背の高い建物はないですよね、昔からここにあるっていうイメージ。変わっていない!それが面白い

ここに住んでいるかのように街の説明をしてくださるジローラモさん。ご自身が知っていた時のイメージとは違うものを発見すると立ち止まって観察しています。でもあまり変わってなくて逆に安心したそう

言われてみると本当にそうですね。きっと変わっていないんだろうな、という空気感を感じます

まもなく行きたかったお店ですよ!ね、さりげないですよね。いったいここはなんだろう、という雰囲気。きっと昔はこのような店構えが流行っていたのだろうな、と感じます。今でいうならレトロモダン、かな

なんかありそう!このような壁の喫茶店とか、ですね

そうそう!行きましょう、このお店は本当に楽しみでしたから

通りに面した建物の壁に造花が行けこまれた目的の韓国家庭料理店。ジローラモさんがこのお店の存在を知った時からこの外壁は変わっていないそう。「だから覚えているですよね」と。メニューはザ・韓国料理ばかり。これは人数多いともっと楽しめますね、とジローラモさん
藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
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