韓国在住文化系ライター
成川 彩
解放村(ヘバンチョン)の隠れ家、廃墟風カフェ「オランオラン」 2025.9.24
目次
若者たちが集まる隠れた名所、新興市場
梨泰院(イテウォン)の解放村(ヘバンチョン)といえば、異国的な雰囲気の店が集まるエリアとしてよく知られていますが、その解放村にある「新興(シヌン)市場」の存在は最近知りました。知り合いの映画監督が「ロケハンでおもしろい所を見つけた」と言って、案内してくれました。市場の入り口が分かりにくく、一人で来たら迷ったかもしれません。
新興市場の看板を見れば、「1953」とあります。1953年といえば、1950年に勃発した朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた年。戦争の避難民が定着したのが解放村です。市場の中に入ると、「えっ」と思わず声が出るほど別世界。いわゆる在来市場のイメージとは程遠く、古い建物を生かした多国籍なレストランやカフェが並んでいます。監督が「おもしろい所」と言ったのがよく分かりました。この近くを通ることは多かったのですが、こんな市場があるとは露知らず。10年ほど前までは市場は衰退した雰囲気だったのが、都市再生事業によって蘇り、ここ数年で若者でにぎわう市場に様変わりしました。
こぢんまりとした店が多いなか、ガラス張りで少し広めのカフェが目に留まりました。「オランオラン」です。店員さんに尋ねてみたら、「オランオラン」はちょうど都市再生事業が始まった10年ほど前にここに店を構えたそうです。
コーヒーの名店と知られる廃墟風カフェ
最初に新興市場を訪れた時は晩ご飯時でにぎわっていましたが、「オランオラン」を訪れたのは平日のお昼時。人通りはまばらで、お店の2階に上がってみると誰もおらず、貸し切り状態でした。垂直に近い階段があったのでこっそり上ってみましたが、ドアが施錠されていました。この薄汚れたコンクリートの階段の存在だけでも廃墟の雰囲気が漂います。
スイーツではティラミスが一番人気だそうですが、カウンターの目の前にあったクッキーがいかにも手作りという素朴な見た目で惹かれました。マカダミア&クランベリークッキー。マカダミアナッツが香ばしく、クッキーの中には甘酸っぱいクランベリーもいっぱい入っていて、ゆっくり幸せを噛みしめながらいただきました。
飲み物はコールドブリューラテを注文。すっきりとした味わいながら、香り豊か。噂通り、店の雰囲気に負けない本気の美味しさです。クッキーともぴったりでした。
店員さんのオススメはバニララテと練乳クリームラテだそうです。 最寄駅から遠いのが難点ですが、ソウル駅からタクシーで5分くらいなので、2人以上ならタクシーの利用をお勧めします。
お店情報
| 店名 | : | オランオラン(오랑오랑) |
|---|---|---|
| 住所 | : |
서울특별시 용산구 용산동2가 1-62 ソウル特別市龍山区龍山洞2街 1-62 地下鉄4号線淑大入口駅・3番出口・徒歩20分 |
| TEL | : | 02-3789-7007 |
| 営業時間 | : | 11:00~21:00 |
| メニュー | : | マカダミア&クランベリークッキー2,500W、ティラミス6,000W、コールドブリューラテ6,000W、バニララテ5,700W、練乳クリームラテ6,800W |
*許可を得て撮影掲載しています
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