鶏まるごと一羽、豪快な見た目と外はカリッ、中は柔らかい「解放村タク」　2025.10.10

2025.10.10

・新興市場の代名詞となった「解放村タク」
・韓方（ハンバン）で健康にもいい鶏料理トンタク
・お店情報

新興市場の代名詞となった「解放村タク」

梨泰院（イテウォン）の解放村（ヘバンチョン）にある「新興（シヌン）市場」といえば、「解放村タク」。タク（닭）は韓国語で鶏のこと。何度か行列であきらめた経験があるので、午後４時の開店直後に行きましたが、30分ほどで満席に。「こんな時間に食べに来るのって何してる人なんだろうね」と、自分のことは棚に上げて周りを見回すと、大半は20～30代の若い人たちのようでした。ちょっと涼しくなってきた秋の夕方、外のテーブルでいただきました。

鶏まるごと一羽、豪快な見た目と外はカリッ、中は柔らかい「解放村タク」 — 誰もが振り返るニンニク韓方トンタク

外のテーブルからはちょうどNソウルタワーが見えるので、それを写真に入れようと思ってがんばって撮ったのですが、角度が難しくて入らず。背景に気を奪われていたら、うっかり鶏さんのおしりの方から撮ってしまいました。失礼しました。
代表メニューは韓国のローストチキン、トンタク（통닭）ですが、味付けの種類が多く、サイドメニューとの組み合わせまでいろいろあって、迷う迷う。迷った末に頼んだのは、「ニンニク韓方えごま油（마늘한방들기름）」というセット。数あるセットの中で、「Best！」と書かれていました。
ニンニク韓方はトンタクの味付けのことで、えごま油というのは「えごま油マッククス（들기름 막국수）」のこと。トンタクとマッククスのセットです。
トンタクというのは鶏まるごと一羽を調理したもので、電気の熱で焼いたローストチキンという感じです。特別珍しいわけではないんですが、このビジュアルで外で食べているとみんな振り返って「美味しそう」とささやいていました。
マッククスはそば粉を使った冷麺で、トッピングは大根おろしと思ったらキャベツをすりおろしたものだそう。さっぱりしているので、トンタクと一緒に食べると調和されて相乗効果。どちらもさらにおいしく感じられます。
そしてチキンといえば、ビール。Nソウルタワーを眺めながら乾杯！

韓方（ハンバン）で健康にもいい鶏料理トンタク

韓国の伝統医学、韓方は薬だけでなく、食事にも日常的に取り入れられています。鶏肉の中にはもち米、高麗人参、ナツメなどが入っていて、材料は参鶏湯（サムゲタン）みたいですが、鶏肉はこんがり焼きあがって香ばしく、ニンニクベースの黄色いソースをからめて食べます。もちろんニンニクの香りはしますが、マイルドでほんのり甘い。韓国でいろんな鶏料理を食べてきましたが、これは他ではない独特のメニューです。
鶏肉は外側はカリッとしつつ中のお肉は柔らかく、その秘訣を尋ねると、焼きながらビールをかけているのだそうです。なかなか贅沢ですね。

「解放村タク」はこの新興市場に店を構えて５年ほどですが、新興市場が注目を浴びると共にすっかり人気店となり、新世界百貨店江南店にも出店しているそうです。メニューはトンタクやマッククスの他にも鶏のお粥もあります。お粥にも惹かれたのですが、トンタクにもち米が入っていたので今回はマッククスにして、次回はお粥も食べてみたいです。

お店情報

店名	：	解放村タク（해방촌닭）
住所	：	서울특별시 용산구 신흥로 97-5 ソウル特別市龍山区新興路97－５地下鉄４号線淑大入口駅・３番出口・徒歩20分
TEL	：	02-6396-2020
営業時間	：	16：00～23：00
メニュー	：	ニンニク韓方えごま油41,000W、韓方トンタク21,000W、鶏のお粥9,000W、生ビール4,000W