龍山(ヨンサン)にある気配り100万点のコムタンは朝活できる

2024.8.5

目次

ソウルで朝活ならスープ系を選ぶのがおすすめ

ソウルで一人ご飯、と考えると
やはりトゥッペギ(黒い一人用の鍋)などを用いたチゲやスープ系
まずは候補に挙がります。

その候補、じゃぁいつ食べる?となると
滞在期間の短い旅行であれば、朝活で味わうのがお勧め。
なぜなら地元の方も朝ごはんとして召し上がっているから。
スープ系ですし優しく染み渡ります。
しかも24時間営業が多いので途切れることなく煮込まれた
スープをいただけるのです。
日本だとあまりお目にかかれない、というのも選びたくなるポイント。

バスに乗っていて発見したこちらのお店。
24時間営業のコムタンメイン店です。
ずっと気になっていたのは、「自然派ワインがある」と
のぼりが立っていたこと。
えぇぇ!コムタンとワイン!
コムタンがメインということは肉料理もあって
一緒に味わってほしいとアプローチしているんだな、と。


そう、コムタンとソルロンタンの違いは
こちらでも触れています。
どちらも安定・人気のメニュー。
タン、漢字で書けば湯。スープを意味しますし、
煮込まれているスープって本当に幸せになるじゃないですか。
自分では作れない深みがある。
尊敬に値する食事です。

ようやく訪問できる日を作ることができました。
朝7時です。

空が高くて青い!

気配りの鏡。コムタンのバリエーションは食べる人の気持ちに配慮

ボトルワインメインだったので、ワインとのペアリングは
日を改めることにし、看板メニューであるコムタンを選びます。

ちょっと待って…バリエーション豊富

コムタン、とひとくくりにはできない…魅力的なメニュー構成。
流行る気持ちを落ち着かせ、じっくり悩みます。

内容:
コムタン。
肉の多いコムタン。
ホルモンも入ったコムタン。
ご飯の代わりにトック(お餅)の入ったコムタン。
素麺の入ったコムタン。これは米麺も選べる。

などなど。
パラダイスの極み。気配りの鏡。
コムタンの変化形をこのようにメニュー構成している。
ちなみにソルロンタンやコムタン系はクッパ(ご飯が入ったもの)が主流で
トックや素麺の種類などは選べない、という経験値があります。
であれば、この2択です。

悩みに悩んで(といっても45秒くらい)素麺、しかも米麺に
決定しました。
トックは想像できるし美味しいに違いないけれど米麺は初体験だから。

パンチャン(おかず)にはイカのチャンジャが!
そして韓国醤油と辛子も。一体これは何に…?

登場。

ネギは盛られてきます

動画に挑戦したのですが熱さで曇っちゃって断念。
穏やかに落ち着いて見えますが、おそらく沸点に近いと思われます☆

これが米麺!

たっぷり入っている予感☆

素麺より平べったく、スープと絡みやすい。
スッカラ(スプーン)にのせて少しずついただきます。
なんせ熱いので…
良いですね!麺とスープ。大好物です。

スープ。
最高!これは美味しい。美味しすぎる。納得する。
塩気は自分で足していけるので、好みの味に仕上がります。
24時間のお店ですが、スープは濃くなくて穏やか。
色合いはすっきりしています。でもしっかりした味。優しい。
朝活してよかった、と思える。
近所の人、良いなぁ…

牛肉を探し当てました。厚く細切り、食べやすい。

お上品です

にやにやしてこの牛肉を眺めていたら
スタッフの方が「その醤油につけて食べてみて!」と
アドバイスしてくださいました。

見本

食べる人のことを考えているサービスだ。
この煮込まれた牛肉って実は毎回悩んでいるのです。
何か味変できたら良いのにな、と。
良いですよ、そのままでも。塩コショウをふっても。
でもそれ以外に何かあったらいいのに、と…
それがこの「韓国醤油」と「辛子」。
最高の味変。もう一度言います。気配りの鏡だわ。

朝活、大ヒット、大興奮で幕を閉じました。
メニューを見るとディナー系はもっと楽しめそうな焼き物があります。
これは3人くらいで伺えたら理想です。

お店情報

店名 이여곰탕 용산직영점(イヨコムタン龍山直営店)
住所 서울특별시 용산구 한강대로 136
ソウル特別市 龍山区 漢江大路 136
地下鉄4・6号線三角地駅・3番出口・徒歩4分
TEL 02-792-2508
営業時間 24時間
メニュー コムタン12,000W、肉の量が多いコムタン15,000W、麺が選べるコムタン12,000W、トックのコムタン12,000W

*許可を得て撮影掲載しています
*店舗情報に関してSMTOWN OFFICIAL JAPANにお問い合わせいただいても対応できかねます。直接店舗へお問い合わせください。

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
PROFILE

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