三角地(サンカクチ)で味わうべきはポンサンチッのチャドルバギ。テンジャンチゲも美味

2025.4.7

目次

韓国の焼肉店は部位別で分かれている。食べたい部位でお店も選べる

日本における焼肉店(牛肉)は考えてみると
多種多様な部位を一度にいただけるように思います。
とりあえずタン塩、とオーダーされる方も多く、
次いでカルビ系、赤身系、ホルモン、といろいろ楽しむという展開です。
一方でソウルへ行くと
カルビならこのお店、ホルモンならこのお店、などと
部位ごとに分かれているケースに遭遇します。
いわゆるその道の専門店、のイメージです。
逆にそのメニュー一択が多いので悩む必要もなく、
何人前かを伝えればあとはモリモリいただくだけ!
この振り切り方、良いよなぁと感じています。
そのような部位別焼肉専門店にも聖地があります。
韓国の友人が10年近く前に教えてくれました。
「行くなら三角地(サンカクチ)。
焼肉の美味しいお店が発掘できるよ!」と。

その一軒がこちら。
ポンサンチッ。チャドルバギを目当てに日夜大行列の焼肉店です。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)の外観
佇まいからして味があります

チャドルバギを本気で味わいたいなら焼肉の聖地・三角地へ行くべき

チャドルバギを改めて解説いたします。
いわゆる牛肉の部位・トモバラを指します。
トモバラ肉は牛の肋骨からおなかにかけての場所を指し、
赤身肉と脂肪部分が交互に層となっているので
一緒に焼くと味わい深い仕上がりが楽しめると言われています。
ポンサンチッはこれが名物。韓国牛のチャドルバギ。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)の韓国牛のチャドルバギ
最初は食べきれないと思います☆

最近では薄切りサムギョプサルがトレンドですが、
こうやって見るとチャドルバギは薄切りの焼肉系・元祖かも☆
そして薬味は切りたての青ネギと輪切りの青唐辛子。
ポン酢風のタレをかけます。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)のポン酢風のタレ
準備完了

あとはひたすら焼く。焼く。焼く。
薄いのですぐ焼けます。焼くことで脂肪分の脂もおちるので食べやすい。

サッとひっくり返す必要があります

タレの酸味がパーフェクト。これがなければチャドルバギは完成しません。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)のチャドルバギと薬味
チャドルバギに薬味が包み込まれている…

そしてこの薬味、
青唐辛子が辛くないので(香りのアクセントというポジション)
大量摂取できます。なくなると大きなボウルから小皿に
取り分けてくださいます。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)のチャドルバギと薬味
切り立て、香りもしっかり

一皿130gなのですが、軽く2皿食べることができてしまう。
旨みと適度な脂感、そしてさわやかにまとめてくれるタレ。
きっとタレの酸味がパーフェクトなのではないか、と。

仕上げはチャドルテンジャンチゲ。
先ほど焼いたチャドルバギの端切れなどを
テンジャン(味噌)で煮込んだチゲ。この鍋も色気があります☆
焼き終わったら網を外して残った炭の上で煮込むというスタイル。

炭火でアツアツになるのがすごい

これがまた濃厚で美味しい。
この鍋を持ってきてくださったおばさまが
「おいしいよ、ご飯絶対欲しくなるよ(笑)」とおっしゃったので
素直に従いました。
ご飯、大正解。そのまま鍋に入れてクッパスタイルにしたいほど☆
という訳でこのような仕上がりに。

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)のお皿
ほめられると思います

本命のチャドルバギをたらふくいただける専門店。
変化球としてはミノ、そしてすね肉もご用意されています。
味変でこちらも召し上がってみてください。
予約は取っていないので夕方17時30分くらいでしたら
そこまで待たずに入れると思います。

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お店情報

三角地(サンカクチ)にある봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)の外観
店名 봉산집 본점(ポンサンチッ 本店)
住所 서울특별시 용산구 한강대로62나길 24
ソウル特別市 龍山区 漢江大路62ナキル 24
地下鉄4号・6号線三角地駅・13番出口・徒歩3分
TEL 02-793-5022
営業時間 11:00-21:30 不定休
メニュー チャドルバギ(韓国牛)1人前25,000W、 チャドルチゲ10,000W、ビール6,000W、韓国焼酎5,000W

*許可を得て撮影掲載しています
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藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。 profile