レシピ本をみてどうしても訪問したかったワインレストラン

この料理本を読んだ時から絶対レストラン訪問したいと思っていました。

調べると漢南洞（ハンナムドン）にあることもわかりました。
漢南洞はセンスの良いショップが立ち並んでいますが、
古くからある美食店も多く、ソウルに行ったら定点観測するには
外せないエリアです。
散歩しながら梨泰院（イテウォン）にも行けてしまうし、
トレンドキャッチするにももってこい。
カフェも多い、人気のTシャツショップ、平日しかオープンしていない
知る人ぞ知るフレグランスショップなど
漢南洞は行ってみたいお店だけを目指しても
いろいろ発見があってとても面白いと思います。

このワインレストランは
ワインのカテゴリーでいうなら自然派ワインが中心です。
いわゆるナチュール系。
ナチュール系って酔わない、とかカラダに良い、とか言われていますが、
個人的には飲む量ではないか、と（笑）。
ただ総体的に口当たりのやさしさがあって、ブドウ本来の味わいを
丁寧に表現しているものが多いな、という印象があります。
しかも小さな作り手が多いので知らないものがたくさん！
お店のこだわりやセンスがめちゃくちゃ表れてくる
ワインのカテゴリーだなと感じています。

自然派ワインと素材の持ち味を生かしたメニューはリピ確定

本の中で紹介されていたメニューをどうしても食べたくて…
写真と同じものが目の前に登場したら気分も上がります☆

シラスのパイ包み焼き。メニューにはshirasu pieと書かれて言います。
チャイブの緑色が映えていますね。
チャイブは青ネギより味がまろやかで食材にも合わせやすい薬味です。

シラスってよく見かける食材だと思いますが、
日本では地方によってはスーパーの並ぶことのないものです。
え、この地方はシラスがないの！？と驚くことも多く、
意外にニッチなのかなぁ、と感じています。
ソウルでいろいろ食事をしていますが、まずお目にかかれないので
このメニューは絶対食べてみたい、と思いました。
一言でいうなら
これは美味しい。塩気のバランスがパーフェクト。
チーズとの相性も良くてレシピ通り作ってみたくなります☆
自分で試す前にプロの味を知ることができてよかった。
この味を目指せば良い！となるので。
サイズ感は２人でちょうど良いくらい。人数多い場合は２皿でも良いと思います。

このメニューを選んだのでどのようなワインが良いか、とソムリエに相談しました。
白ワインを楽しみたい、とだけ伝えています。

どれも見たことのないラベル。こういう時ってすごく楽しい。
ラベルから読み取れる情報と自分の中のデータで
味わいの想像ができるから。

で、選んだのはこちら。

フランス・ロワール地方のシュナン・ブラン種。
シルヴァン　マルチィネスが手掛けています。
シュナン・ブランは軽くて香りが豊かで優しい酸味が特徴。
特にロワール地方はシュナン・ブランを上手に作る作り手が多く
ブドウの絶対的な美味しさがある、と思っています。

思った通り、スムーズで優しい口当たり。
少し冷やしめでスタートしたのでそれも良い。温度加減は大切ですから。
この味わいともう一品と考えたのがこちら。

Green pea cold noodle。
サヤエンドウ豆とスナップエンドウ豆をペーストした冷たいヌードル。
韓国で夏になると多くなるメニュー・コンググス（冷たい豆乳麺）の
エンドウ豆バージョンという雰囲気です。
発酵させたレモンソルトの香りが味わいを引き締めています。

ヌードルの茹で加減、アルデンテでコシがある。すごく食べやすい。
ワインとの相性も完璧。ワインには柑橘系の香りがあるので
それがこのレモンソルトとしっかり合わさってくる。
一皿のボリュームがしっかりあるのでこれはシェアしてください。
この豆のペーストは味わいが濃厚です。丁寧に作られていて
ヌードルとの絡み方も完璧。
このレストランで何を食べたらよいか、と質問されたら
このヌードルをレコメンドします。絶対楽しめますから！

漢南洞、歩かないとわからないですね。
このように隠れた美味しいお店がひっそりとあるのですから。

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