ソウルの食はミナリの美味しさにあふれている

美味しい！！のが当たり前すぎて
案外気づかないことってあると思います。
その一つがセリ。
韓国では日常的に、ごく普通に味わえる
香味野菜です。
韓国語でミナリ、となります。
このミナリは合わせる食材とのバランスが本当によくて
とにかく行列のできるお店には
ミナリを用いたメニューが存在するほどではないか、と
思ってもよいかな、と。
サムギョプサルとミナリ、シャブシャブとミナリ、
フグの鍋とミナリ、などなど
気づけばしっかりいただけるメニューが
一年中ソウルで味わえるのです。
本当にうらやましい。

その中でも注目されているのがコムタンスープとミナリ。
古くからの高級住宅地エリア・龍山（ヨンサン）に
オープンしているお店です。
その名もヌンドンミナリ。
自信の表れ、と言ってよいですね。

どりあんず・堤 太輝さんも納得のミナリの入ったヌンドンミナリのコムタンスープ

ヌンドンミナリ。実は2号店になる聖水（ソンス）は
過去、訪問しています。
ナビゲーターはどりあんず・堤 太輝さん。
地下鉄2号線・聖水駅から散歩しながら偶然発見しました。
その時の訪問記はこちら。
みじん切りにされたミナリがスープ全体の表面を覆っているビジュアルは
本当にそそられます。
これを拝見、本店も攻めなければ、と伺った次第です。

友人との待ち合わせより早く着いたので龍山の街を散歩しようかな、
でもその前にお店の場所を確認しよう、とふと思い
歩いて向かったところ、すでにお店の前には人がぽつぽつ待機…
開店は11時、現在10時20分。
イヤな予感がして予約マシーンをチェックします。
なんと、この時点で13番目！
すぐさま予約完了。
少し落ち着きました。

10時50分、お店の前に戻るとすでにすごい人だかりが…
11時ちょうどに番号の呼び込みが始まります。
1回転目で入れました。これでしっかりいただくことができます。

龍山本店でいただくミナリのメニューはコムタン鍋

カウンターに並ぶ器。

一体一日どのくらいのミナリが消費されるのだろう…
ひたすらミナリを刻んでいるんだろうかなあ…
この時注文したのはコムタン鍋でした。

牛肉の下にはミナリが盛られています。
煮込んでいくとカサが減るのでさらに【追いミナリ】も！
今シーズン食べるべき分が一度にやってきた、
そんなイメージです。

イカのチャンジャもフレッシュ！
これはずっとつまんでいられる！

ユッケ。牛肉がメインでありながらミナリの存在感はあっぱれ。
色、香り、味わいともに大満足！

なぜこのような料理が日本にはないのだろうか…
逆に考えれば、これだけを食べに、
わざわざソウルへ来てもいいな。
そう思わせてくれるメニューにあふれる
レストランでした。

ちなみに。
食事が終わって外に出たのが12時少し前。
その時点での予約番号は178番でした…

訪問される際は時間に余裕をもってお出かけください。
おススメするならば開店前の早めの時間に行って
1回転目で入店、です☆