汝矣島（ヨイド）で大行列・加陽カルグクスポソッメウンタンは日本に持って帰りたいレベル

13年前に出合ったミナリ（せり）とキノコの辛い鍋は今でも健在

今でもはっきり覚えている韓国・初体験の鍋があります。
2012年のことです。
新しい韓国料理を知りたくて
ソウルで定宿にしていたホテルのコンシェルジュに
「好きな鍋、ありますか？」と質問しました。
私は基本「おススメ教えてください」とは絶対聞きません。
自分が聞かれて一番困る言葉だからです。
この方は辛いものは大丈夫か？とか
魚より肉が良いのかな、とか
たくさん食べたいのかな、とか
相手の趣味嗜好をすごく考えてしまう。
そして私がおススメしても絶対それが良い！とはならないし、
好みがわからないと何を応えてよいのかわからない…
質問される方はそこまで気にされていないかもしれませんが、
聞かれた側、特に私は悩むのです。
ですので知りたい場合はその方の「好きなもの」を聞くのがよい。
好きなものって答えやすいし、質問されてもなぜ好きなのか
きちんと伝えられるから。

という流れでの「好きな鍋」の質問です。
コンシェルジュから
「キノコの辛い鍋が好きですね。この近所にもあって
でも辛いと言っても旨味のある辛さでクセになるんですよね。
韓国人は好きな味だと思います。ぜひ召し上がってみてください」
とお店の名前と場所を教えていただきました。
好きなワードばかり！
キノコ、辛い、旨味、韓国人が好きな味。
お礼を伝え、その足で駆け付けた次第です。
それがこちらのお店。
加陽カルグクスポソッメウンタン。
ミナリ（セリ）とキノコの辛い鍋専門店です。

ビルの地下にあります。
この入り口から入るのがわかりやすいと思います。

煮込むことで増していくスープの旨味はクセになる

実は2023年の秋にも訪問しています。
その時はまだ続いているのかな…不安もありましたが心配無用でした。
初めて訪問した時よりお店が拡大されていて、1時間待ちは日常！
の大人気店に激変していたのです！
予約はお店まで行ってからでないとできないので
今回は開店の11時から30分以内に入店する、という手段を取りました。
開店ダッシュを提唱している身として当然の行動です。
結果並ばず、すんなり着席。
ただ12時になるともう満席なのでこの判断は正解、と
改めて思いました。

席に案内されながら人数を聞かれ、
着席するや否や10秒で鍋がセッティングされます。

そうなのです、具材はミナリ（セリ）とキノコ。
鍋の中にジャガイモが入っています。
これだけです。
ミナリとキノコはお代わり自由。
スープが足りなくなったら自分で取りに行くシステム。
牛肉のスライスがありますが別料金。なくても十分美味しい！

最初から〆のカルグクス（麺）とご飯もセットされます。
めちゃくちゃスピーディーですね。

あとは煮込むだけ。辛さの源は鍋の中に入っているので
煮込むことでスープとなじんできます。

ミナリときのこはもっと欲しくなったら
カルグクスが入っている入れ物を持ってブースへ移動、
好きなだけ盛ってください。

15分くらいするとジャガイモも食べごろです
スープの味も徐々に濃くなっていきます。
本当に美味しい。
辛さは穏やか。汗をかくほどでもなく旨味の方が強く感じます。

カルグクスとご飯は
最初にカルグクス、その次にご飯、の順番が良いと思います。
〆のご飯、韓国の方はポックンパ（チャーハンのようなスタイル）に
しますが、私はリゾット風に仕上げても良いと思いました。
スープの旨味をお米がしっかり吸収していて
本当に美味しい。

ミナリとキノコだけでスープの旨味が増していくという
素晴らしい鍋。
スープは塩気も穏やかですごくシンプル。
辛さの源（コチュジャンと唐辛子がベース）が味わいを作り上げています。
店名の「メウンタン」はメウン＝辛い、タン＝鍋の意味。
主に魚の出汁スープで作られると言われています。
この鍋、日本ではなかなか遭遇できないので
ぜひ訪問されてみてください。
きっとハマります☆

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