
韓国在住文化系ライター
成川 彩
鍾路3街(チョンノサムガ)の名店「味カルメギサル専門」で豚三昧 2025.9.10
目次
希少部位のカルメギサルが売り
鍾路3街(チョンノサムガ)には焼肉店が密集する焼肉通りがあります。カルメギサル通りとも呼ばれます。カルメギはカモメですが、カモメの肉ではなく日本では豚ハラミと呼ぶ部位で、豚の横隔膜の周りについている赤身肉。希少部位です。
地下鉄5号線鍾路3街駅6番出口から出て路地に入るとすぐに目に入ってくるのが、「味カルメギサル専門」。いかにも老舗っぽい風格のお店と、隣に新たに拡張されたお店。店外にもテーブルとイスが並び、わいわいと豚肉を焼いて食べる姿は素通りできない吸引力です。

韓国の豚肉といえば真っ先に思い浮かぶのがサムギョプサルですが、ここは豚の多彩な部位が味わえるお店です。この日はカルメギサルの他に、ガブリサルとハンジョンサルも頼みました。ガブリサルは豚の肩ロースとヒレの間にある背中の肉。ハンジョンサルは豚の背首の辺りから肩にかけての部位で日本では「豚トロ」と呼びます。この店ではメニューはモクハンジョン(목항정)となってましたが、ほぼ同じだそうです。
まずはガブリサルとハンジョンサルから。

きめ細かいマーブリングで薄ピンク色のハンジョンサルは、コリコリとした歯ごたえもありつつ柔らかく、ガブリサルは適度な脂肪で口の中に旨味が広がります。
お肉を焼き始めると、サービスでケランチムが出てきました。韓国の蒸し卵料理で、あっつあつをふうふうしながら食べるのがおいしい。

サービスで出てくる豚の皮
ガブリサルを焼き始めると、なんとさらに豚の皮がサービスで出てきました。しかもけっこうな量です。メニューにはないのですが、ほぼ毎回出てくるようです。日本では食べたことがなかったので最初はビビりましたが、焼いてきな粉につけて食べると香ばしくて意外に食べやすい。コラーゲンが豊富だそうで、弾力があります。


そして主人公のカルメギサル。味はまあまああっさりで、サンチュにくるんでいただきました。お肉に詳しい友人によると、横隔膜の周りのお肉なので、筋肉が発達しているんだそう。呼吸をするのに筋肉を使うから。豚肉ですが、ちょっと牛肉っぽい味がします。

ガブリサル、ハンジョンサル、カルメギサル、豚の皮まで、これ以上入らないぐらいたらふくいただきましたが、メニューにはサムギョプサルやカルビ、マクチャン(ホルモンの一種)もありました。
私のイチ押しは、ハンジョンサル。他でも食べますが、ここのハンジョンサルが一番好き。ぜひ試してみてください。
お店情報

店名 | : | 味カルメギサル専門(미갈매기살 전문) |
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住所 | : |
서울특별시 종로구 돈화문로 11가길 7 ソウル特別市鍾路区水敦化門路 11ガキル7 地下鉄1・3・5号線鍾路3街駅・6番出口・徒歩1分 |
TEL | : | 02-3672-0081 |
営業時間 | : | 16:00~22:30 |
メニュー | : | カルメギサル18,000W、ガブリサル19,000W、モクハンジョン20,000W、カルビサル22,000W、マクチャングイ18,000W、サムギョプサル19,000W |
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