そして懐かしい味わいのフリセッレを レストラン使いはまずカウンターでエスプレッソから、

レストラン使いはまずカウンターでエスプレッソから、そして懐かしい味わいのフリセッレを

久しぶりにいらした、と先ほどおっしゃっていました

ソウルに来ると忙しいですから(笑)、シェフも忙しくて飛び回っているし、今回はタイミングを合わせられて本当に良かったです。まずは世間話や最近のトピックをお互い話す!イタリアはレストランの中にこのようなバーカウンターがあるところも多く、ここでアペリティーボやカフェを楽しむ、というスタイルもポピュラーですね

アペリティーボ!食前酒のようなものですか?

そうですね。食事の前に軽く1杯、ということもできるし、カウンターだからスタンディングでよい、という気軽さもあるし、イタリア料理店は本当に使い分けできる空間があって過ごしやすいですね

今日はどのようなお料理が登場するのでしょうか?めちゃくちゃ楽しみです

(シェフと話していて)へぇ、懐かしい!!!!今日のお料理はイタリアでもなかなかお目にかかれないものです!まさに家庭料理!フリセッレ、と言います。僕はお母さんが作ってくれたものを食べることが多かったかも。そうですね、家庭料理の中でも名物になるかなぁ…

フリセッレ、どのようなものでしょうか?

そうですね、まずはフランチャコルタを飲みながら話しましょうか。この泡ものも良いですね。(一口飲んで)冷えていて味わい深くて早く食べたくなる気持ちになります。フリセッレを説明しますね

はい、お願いいたします。私もフランチャコルタ、いただきます!

楽しみましょう!そう、フリセッレは固くなったパンを水で柔らかくしてそこにチーズやトマト、バジル、ツナなどをのせて最後にエキストラバージンオリーブオイルをかけたもの。とてもシンプルですが、パンの種類とかチーズ、エキストラバージンオリーブオイルの味わい、これがどこの家も違います。家にある材料で作りますしね。僕の思い出は夏休みにお母さんがおやつで作ってくれていたなぁ…本当に懐かしいです

フリセッレ。大人の男性の手のひらくらい大きなサイズ。絶対美味しいに違いない食材の組み合わせなので期待値も高まります。ジローラモさん、手をたたいて喜んでいます
パンの原型、見たことないでしょ?!とおっしゃってくださったので手で持っていただきました。ジローラモさんの顔と比べてもこのパンの大きさ、かなりあります。パンは真ん中から半分にカットするのが基本、とのこと

わぁぁ、初めて見ました!豪華ですね!

これは豪華バージョン!です。気軽に楽しめるお料理ですが、美味しさが伝わってくることも大事ですよね。シェフ、これ最高です!懐かしい、そして美味しい。フランチャコルタがもっと欲しくなります。そう、ポイントはこのパンが柔らかくなっていること。これがすごく大事、でもこの加減が難しい。お母さんはいつも作るからカンでできちゃう気がしますが…

作ってみたくなりますね。ジローラモさんのお話は料理作りをやる気にさせてくれます!

ぜひ作ってみてください。アレンジもしやすいし、これは覚えておいたら食材に無駄もなくなるし、ちょっと食欲が落ちた時でもこれは食べられる気がします

ジローラモさん、パスタの登場です!

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
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