カルメギサルの焼き方は繊細、プロに任せても良いとジローラモ

カルメギサルの焼き方は繊細、プロに任せても良いとジローラモ

2階のフロアに上がってきました

ルーフトップも見てきたけれど中にします。前来た時は夜だったからネオンがあっていいな、焼き肉をテラスで食べるって斬新だなって思ったのですが、昼間は全く違いました(笑) (撮影は2024年8月・昼の時間帯)

涼しい場所で熱く焼きましょう!あ、オーナーが焼いて下さるそうです

良いですね。僕、何度も言っていますが、焼肉ってそのお肉の扱い方に慣れている人が焼くのがベストって思っています。焼けるのがかっこいいんじゃない、美味しく食べるためにどうするべきか、だと思うんですよね。例えばデートで焼肉、自分が焼いて上手に出来るところ見せようって思うかもしれないけれどそれは違う気がしていて。だって毎日焼肉している訳じゃないじゃないですか、美味しさのポイントってそれぞれ違うと思うんですよね。しかも焼きに集中していたら相手の話もしっかり聞いていられない(笑)。だったら焼くことはプロに任せた方が良いよなって。

カルメギサルをメインにもう一品、と考えてモクサル(豚の首回り肉)をチョイス。ともに脂感が抑えられていて食べやすい。しかもこちらのお店は冷凍ではなく生肉を使用。食感の柔らかさも感じられそうだね、とジローラモさんは語っています
オーナーの焼く手元をじっくり観察しながら質問しているジローラモさん。炭で焼きあがることで豚肉本来のジューシーさがキープできるんだよね、と解説してくださいます。ジローラモさんのお話は実体験に基づくものばかりで本当に勉強になります

肉も部位によって形が違いますしね。火の入り方も違うような気がします

その通り!注文した豚肉のハラミ、カルメギサルって言いますが、この部位は若干ふっくらしています。そのまま焼いて焼け始めたらカットして断面をさらに焼いていく。この見極めはお店の方に任せた方がよいと思います。だって美味しく食べたいじゃないですか!

ジローラモさんの考え方に大賛成です!そして焼き目がつき始めました

見てください、これだけふっくらしているのに、脂があまり出てこないですよね。赤身の部分そのものがしっかりしている。こちらは冷凍していない、生のカルメギサルだから本当に肉質が良いと感じています。韓国は豚肉が美味しい。豚肉の焼肉店がこれだけあるってことはそういう意味だと思います

カルメギサル、モクサル、ともにサイズが大きいのでまずはそのまま焼いて中にジューシーさを閉じ込めるのが良いそう。表面に焼き目がついてひっくり返して様子を見ます。両面程よく焼けてきたらハサミでカット。この大きいまま焼くというのがポイント、とジローラモさん

焼けたそうです。召し上がってみてください

(断面を見て)僕はもう少し焼いた方が好きなのであとは自分で調整しますね。ここからは自分でやって良いです!(笑)。好みなので。しかも豚肉はしっかり焼いた方が良い。これは覚えておいてください

こちらのお店では韓国焼酎を選びました

お店の中に入って韓国焼酎のグラスが冷蔵庫で冷えているのを見たんですよね。だから選んでみました。うんと冷えた韓国焼酎は美味しいから。その通りでした。ではカルメギサル、食べてみましょう

焼き始める前に韓国焼酎で喉を潤すジローラモさん。炭が入って網全体に熱さが行き渡るまで待つのが基本。網の温度は肉の焼き目や中までの火の入り方にも影響するのだそう。この時一言「早く食べたいね!」
藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
PROFILE