
韓国料理店に行くとメニューにあるのがケランチム。
アツアツでふっくらしたたまごの美味しさが味わえます。
実は本当に簡単に作れること、ご存じでしょうか。
ポイントはたまごと合わせる出汁の分量を守ること!
たまご1に対し出汁は3倍、と計算してください。
たったこれだけ。
ぜひお好きな食材であわせてみてくださいね。


藤﨑 聡子
ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター
2023年の11月に突如茶わん蒸し作りに目覚め実験を繰り返すこと280回。
合わせる食材と塩気のバランスにこだわる。
渡韓の際でも必ず1回はケランチムを調査、たまごの膨らみ方と出汁のポイントを探っている日々。

ケランチムはたまご1つでも
満足な仕上がり
ケラン=たまご、
チム=蒸す、
つまりケランチムはたまごの蒸し料理。
日本料理に置き換えると茶わん蒸しが近いメニューになると思います。
茶わん蒸し、と思うと意外と難しさを感じるかもしれませんが、
ケランチムは食材を混ぜ合わせてレンチンで完成。
たまご1つでも充分満足できる仕上がりになります。
ポイントはたまごをしっかり溶くこと。
これが出来れば70%完成です。
ぜひ挑戦してみてください。
食材はお好きなものをご用意すると
楽しく調理ができると思います。
ただマイタケだけはNG。
たまごが固まらない成分が含まれていますのでご注意を!





〜 材料 〜
たまご | 2個 |
---|---|
アサリダシダスティック | 300cc分 |
カニカマボコ | 2本 |
チェダーチーズ(スライス) | 2枚 |
万能ねぎ | 2本分 |




たまご:出汁は
1:3の割合を覚えるとベスト
手順です。
たまごを溶いて重さを計り、その3倍の分量のダシダをご用意ください。
3倍!を守ることが完成につながります。


たまごを溶く

たまごは全卵を2個、しっかり溶いてください。そのあと味噌をこす時に使用するようなザルでスパチュラ(ヘラ)などでなでるようにこしてください。このひと手間が大事。たまごが素材と混ざりやすくなります


ダシダを【1】に加える

たまご1個をこすと約45-50g、2個分なので100g前後、これに対して出汁を3倍用意して合わせてください。アサリダシダスティックは味がしっかりしているので薄めて使用しても十分美味しさが味わえます


カニカマボコを一口大にカットする

かにかまぼこは手でほぐしてもよいです。また板かまぼこ(ピンク)でもかまいません。材料に余裕があるようならエビ、も良いと思います。たまごの色とコントラストをつける意味合いも意識して加えてください


チェダーチーズを一口大にカットする

チェダーチーズは隠れた主役級の美味しさを出してくれます。これがあるかないかで味わいの深みも変わるのでぜひ加えてみてください。ピザ用チーズの場合は塩気があるのでバランスをみて加えることをお薦めします


万能ねぎを小口切りにする

万能ねぎのカットはお好みでかまいません。彩りの一部と考えるとカットの方法もバリエーションが生まれると思います。3センチ程度の長さでそろえると引き締まった印象になります。また三つ葉もアリです


器に【2】,【3】,【4】を入れる

いろいろ試した結果、最初器に食材(かまぼこなど)を入れて出汁と合わせたたまご液を注ぐ。一度かき混ぜて次はチーズ。もう一度たまご液を注ぐ。この順番が全体的に味がバランスよくなじむと思います


電子レンジ(600w)で90秒加熱する

ご家庭の電子レンジに差があると思うので目安として600wで90秒、一度取り出して膨らみ方の様子を確認してください。さらに60秒温めることもあり得ると思います。ふくらみすぎでも問題なし。出来立て感があります


万能ねぎを散らして完成

万能ねぎは香りもあるのでアツアツの状態で散らすと香りがいきてきます。三つ葉も同じ、ぜひいろいろためしてみてください。彩りが美しいと食欲もわく、とはこのような仕上がりだと思います
*器に蓋がない場合、サランラップでふんわり覆うと良い