ソウルに来て韓国料理以外をいただくのにはワケがある

韓国に来て韓国料理以外のものを食べる、というと
すごく驚かれます。
せっかく韓国に来ているのに？！と。
例えば日本に来たら日本料理ばかり食べるのか？と思うと
いろいろな国の料理に挑戦したくなるよなぁ、と。
それと同じかな、とも。

ひとつ言えることは
韓国におけるイタリア料理はすごく進化している。
そして素敵な人たちが集まっている。
個人的感覚ですが、イタリア料理店って
トレンドウォッチャーができると思っています。
あぁ、今そういうファッションが人気なのか、とか
鞄のセンスとか靴とか。
冬ならコートのトレンドが色々見えて
実はすごく面白い。リアルトレンドを自分の眼で見るイメージです。
やはりどの国もそうなのかな、と感じるのは
女子同士が多い。これもイタリアンの特性かも。
美味しいワインを選んでパスタを食べて好きなことを話す、というのは
本当に楽しい。
それが韓国でもできる！と思うと
イタリアンという選択肢、アリですよね。

自家製カルボナーラはタマゴとパルミジャーノのバランスが抜群のコンビネーション

こちらのイタリアンは変に韓国っぽいことをしていなくて
正統派のスタイルだなと感じています。
いわゆるパンチャン（おかず）が出てこない（笑）。
イタリア料理店でキムチというのもなんだかなぁ…と思うことがあったので
その意識はすごく尊重したくなる。
そしてメニューもシンプル。
ブルスケッタや生ハム盛り合わせなど、
ちょっとずつつまめるものが豊富です。
私がメニューにあったら絶対頼むアランチーニもあります。
いわゆるライスコロッケ。
アランチーニっていろいろな形式があると言われているので
毎回どのようなアランチーニなのかな、と考えて食べると
発見があります。
こちらはトマト系のリゾットを丸めています。

トマトソースが若干辛いのでインパクトのある味わいです。
単なるトマトソースではないのが手間をかけているな、と思います。
アラビアータほど辛さでもないので食べやすい。これはお薦めしたくなる一品です。

こちらのイタリアン、以前伺った時には
カーチョ・エ・ペペ（チーズと黒コショウだけのパスタ）がありました。
めちゃくちゃハマった美味しさだったのでもう一度食べたいな、と思い尋ねたところ
今の時期は作っていない、と……
頭のなかはカーチョ・エ・ペペ一色だったのですごくショック。
このレストランのテクニックのすごさを味わうことができるメニューだっただけに
では他に何をオーダーしようか…メニューとにらめっこすること３分。
自家製カルボナーラ、がありました。
これはどのようなものなのだろう？
自家製、というのが気になってこちらをお願いしてみました。

このビジュアル、完璧に私好み！
ブガティーニほどではないけれど太いパスタ、そして濃厚なソース。
アクセントになるパンチェッタはしっかり炒めて脂が落とされてカリカリ。
このパンチェッタ、塩気がしっかりあるのでパスタソースのアクセントになっています。
タマゴの使い方も贅沢。とろとろソースです。
パルミジャーノ・レッジャーノとの絡み方も最高！すごくなじんでいます。
カルボナーラって自分で作るといろいろアレンジし過ぎちゃうので
基本に忠実なものをいただくと「ここを目指そう！」という気持ちになれるのです☆
このレベルのパスタがいただける、これは人気のレストランだよな、と
思ってしまいます。自家製、の奥深さを感じます。

今回はワイン選びに悩みました。
飲みたい品種のイタリアの赤ワインがなかったので、白にしてみようと。
こちらはグラスワインでも提供されているもの。

Cantina Colli Euganei Pinot Grigio DOC delle Venezie2022
イタリアのピノ・グリージョ。
ピノ・グリージョって今ひそかに人気になってきている白ワイン用の品種、
最近はこの品種があったら絶対飲んでいます。
この白ワイン、酸味が穏やかで優しい。余韻に香るほのかな苦みが特徴です。
この苦みってピノ・グリージョの個性。
白ワインってブドウの特徴がリアルに感じられるものが多く
楽しめる味わいのものが溢れているなと感じています。
自家製カルボナーラとの相性も良かった。
特にパンチェッタの塩気！これが白ワインの酸味を上手に引き立ててくれています。
次の訪問でも味わってみたいペアリングを発見しました☆

このイタリア料理店は日本語対応できるアプリでも予約ができます。
出来ることなら予約をして訪問することをお薦めいたします。
満席が多いのでは入れなかった時のショック、イヤですものね。

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