韓国でもイタリアンは食べたい!弘大(ホンデ)のイタリアン

2023.10.26

目次

弘大(ホンデ)はどんな街?

 

弘大(ホンデ)の街並み
  弘大エリア、いわゆるIZAKAYAがものすごく増えています。
日本でいうIZAKAYAとの共通項はなにか?
外からじーっと観察、お店の前にあるメニューや看板もチェック。
なるほど、韓国定番メニュー=豚肉焼き物系=、チゲ=鍋系=、
まぁ専門料理店のわかりやすいメニューが多いのか、ということまでは
わかりました。
でもいまいち踏み込む勇気もなく、
アンパイ、狙ってしまう自分がいます。

ずっと頭の中が韓国料理なので、何か別の物食べたいなー。
弘大、若者が多いからなにかありそうだし、
こうなったらフュージョンでもよいかなぁ…
基本、粉モノが好きだから、何かないかしら…

そう、この裏通り、歩いていて気になったレストランがありました。
どう見てもイタリアン。
しかもナポリピッツァのコンテストに参加している!
お!粉モノではないか!!



 

弘大(ホンデ)で食べるイタリアン

SM「こんにちは。予約していないけれど、お席空いていますか?」
お店「えっと・・・1時間でしたらよいですが」
SM「充分です、お願いします」

席はここが良い、などわがままは言わず(笑)
案内された席に速攻座り、「ワインリストお願いします」とやる気をみせます。

お、お、お、お、・・・これはイケる!!!!
素晴らしいワインリスト。
イタリアに特化していて、バリエーションが豊富。
え、あの作り手のスパークリングがあるのか!これ、飲んだことない!
え、バローロ、充実している。肉料理が得意なのかしら。
へぇ、白ワイン、イタリア品種攻めているなー…

思わずリストを読み込んでいる…
だめよ、1時間って言われているのよ…
と天の声がささやいています…

時間配分、考えました。
・バローロが充実しているからそこを攻めたいけれど、1時間ではキツい。
ゆっくり味わいたい。
・白、料理の傾向がつかめていないので、冒険するのには早い。
ということは・・・
・泡、で攻めたほうがいいな。しっかり冷えていればするする飲めるし、
肉系でもグリルではなく、タルタルだったら合わせやすい。
粉モノ、メニューみたらピッツァ・ペスカトーレがある(シーフードピッツァ)
どんなイメージかわからないけどシーフードと泡、
合わなくない。

頭をフル回転させ3分経過。
着地。注文します。
SM「ブランカイア・ステラ・ワンボトル、ステーキタルタル・ワン、ピッツァ・ペスカトーレ・ワン、ペルファボーレ(イタリア語でお願いしますの意)」
お店「OK!」

久しぶりに集中力使いました…

登場。まずはドリンク。ブランカイア・ステラ。
シャルドネ100%のスプマンテ。
飲んでみたかったんだわね、これ。日本でお目にかかれなくて。
この作り手は本当に上手に仕上げている印象があります。。
15年くらい前にこの人が手掛けるブレンドタイプの赤ワインを飲んで、
技術力に驚いた。すごく繊細にまとめている。
果実の個性が明確に現れていて、優しい口当たり。
でもしっかりした余韻。

ワインから堪能!

 
  では、一口。
想像通り。完璧な仕上がり。
シャルドネの個性がしっかりしている。
果実感のボリュームがあって、でも強すぎない。
グラス選びのセンスも良い、ふくらみのあるスパークリングタイプのグラス、
ワインの香りをしっかり味わうことができる。

すみません、ワインのことになるとお伝えしたいことがたくさんあって…
だって絶対召し上がってほしいんですもの。
この美味しさは知らないとソンをする。

待望のイタリアン料理

スプマンテをオーダー、飲みたかったワインだけに
美味しくて1人盛り上がってしまった…というテンションのところに
最初にオーダーしたステーキタルタルが登場です。

ずっと肉をたたく音が響いており、「あ、これは作ってるなー」と
ワクワクしていました。
ステーキタルタル、日本ではお目にかかることがないに等しい状況でして。
でも大好きなメニューだから海外に行ってそれがあれば必ず食べます。
 
ステーキタルタル
  牛肉のたたき具合、食感、塩気、パーフェクト。
ケイパーの酢漬けが絶妙。
かなり食欲そそられます。
トリュフオイルの香りも抑えられていてバランス良し。
味変でレモン搾っても良し。
一皿で香り、味わい、食感、食べることの面白さをフル稼働できる。

牛肉がしっかりした味わいなのでスプマンテの勢いもしっかり味わえる。
肉料理だけど泡モノ、イケるなー。
これはずっと食べていられる。
新鮮な生肉の美味しさ、一度知ったらハマる。
それがここ、ソウルで食べることができるなんて!

にやにやしながらほおばっていたところに
ピッツァ・ペスカトーレ、登場。
 
 
  ほほぅ、そう来たか。
ダイナミック感のある盛り付けです。
そうだった、韓国ってホンビノス、よく見かけます。
ホンビノスとはアサリに似ている貝。ふっくらしています。
貝って砂出しなどの掃除、大変なのに
この貝をふんだんに使っているメニュー、
たくさんありますよね。
ナゼだろう・・・もう少し研究したい。
あとムール貝も。ともに味わい深いものですね☆

でもってピッツァ。
生地が美味しい。小麦粉の旨味がダイレクトに伝わってくる。
チリオイルをリクエストしたので、それをかけてみました。
うん、アクセント最高。
レモンも良し!なるほど、酸味が加わると進む。
魚介類がダイナミックでそれだけをつまむような感じになってしまうのは
ご愛敬、ということで。
いやはや、スプマンテ、最高です。
まぁ、これを飲みたくてこのメニューを選んだので
魚介、生地、そして合わせて食べる、みたいに
分けて食べても許されますよね。
シーフードとスプマンテ、これも最強コンビ!
 
 
  いやはや、このレストラン、かなりのレベルと感じました。
正統派。
フュージョン、なし。
安心して本物を食べることができる。

狎鴎亭や清潭洞にこのレストランがあるのは、ある意味普通かもしれません。
一方ここは弘大。学生の多い街。
住宅街も近くに見当たらない。
なのにハイクオリティなレストランがしっかり根付いています。

いわれた通り、しっかり1時間で退店しました。
これはもう一度来る価値あるから。
次は何を食べようか、今からうれしい悩みです☆

 

お店情報

店名 Panello パネッロ
住所 서울특별시 마포구 어울마당로5길 29
ソウル特別市麻浦区オウルマダンロ 5ギル29
地下鉄2号線・弘大入口駅9番出口・徒歩10分
TEL 02-322-0920
定休日
営業時間 18:00-21:30L.O.(火~金)、12:00-21:00L.O.(土・祝、日は~20:00L.O.、土・日・祝は16:00-17:00ブレイクタイム)
メニュー アンティパスト15,000W~、ピッツァ21,000W~、ワイン75,000W~

*許可を得て撮影掲載しています
※店舗情報に関してSMTOWN OFFICIAL JAPANにお問い合わせいただいても対応できかねます。直接店舗へお問い合わせください。

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
PROFILE

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