明洞(ミョンドン)で朝活をするならしっかり煮込まれたソルロンタンは外せない

2025.2.3

目次

ソルロンタンの個性はお店によって千差万別。好きなお店が見つかりやすい

牛骨と牛肉、牛ホルモン全般を煮込んで作るスープ、
塩で味付けをするものがソルロンタン。
このスープの誕生は諸説あります。
そしてよく聞かれるのが「コムタンスープ」との違い。
これは「塩」で仕上げるのがソルロンタン、
「醤油」で仕上げるのがコムタン、
ソルロンタンの方がコムタンより牛骨が多め、という印象です。
ともに煮込んだ時の牛肉をスライスして
トッピングしています。
このソルロンタン、さまざまな特徴があります。
ご飯が最初から入っている、
素麺が最初から入っている、
青ネギは自分でトッピングできる
お店の方が青ネギをトッピングしてくれる、など
お店によって考え方が違っているのも面白いと思います。
どれが正解、ではなく、お店の個性、ととらえると
ソルロンタンを食べ比べる面白さが生まれてくるのかな、と。

そのソルロンタン、
明洞で50年近く続いている老舗店があります。
老舗すぎてご存じの方も多いと思います。
ただ「明洞」「朝ごはん」と思うと
このお店は外せません!
明洞で朝からしっかりいただける数少ない韓国料理店なので!

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))の外観
細い路地を入ったところに入口があります

ミソンオッのソルロンタンは煮込まれている牛肉がソフトでジューシー

スープを作る時に一緒に煮込んでいる牛肉を
途中で取りだし薄くスライスしてトッピングするのが主流なソルロンタン。
この牛肉、旨味、食感、香り、本当に個性があります。
お店によっても全く違う。
ですので運ばれてくるのが本当に待ち遠しい。
今回はどのようなソルロンタンなんだろう!?と
ワクワクします。

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))のソルロンタン
こう見えてめちゃくちゃ熱いです…

安定のアツアツぶりにまずは拍手。
青ネギは最初からトッピングされています。
そしてご飯は別。大好きな展開です。
お米ってスープに浸すと意外にボリュームアップするので。

スープ。白濁感満載。濃厚ですが余韻はさっぱり。
すごいな。

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))のソルロンタン
まずは塩気なしでも充分美味しい

そして牛肉。少しだけ脂身がついています。
気にしたことがありませんでしたが、この脂身付き、美味しい!
牛肉の味わいが濃くなります。

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))のソルロンタン
こんなに薄くスライスされているのにジューシー

牛肉、付け加えるならば食感がソフトです。柔らかい。
煮込んでいるのにこの優しい歯ごたえ、素晴らしい。
ぱさぱさしていません。
個人的には珍しいと思いました。
この牛肉は酢醤油につけて食べるバージョンもありますが、
このままでもしっかり美味しくいただけます。

素麺、全体のボリュームを考えているな、という量です。
大盛でもなく小盛でもなく程よいバランス。

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))のソルロンタン
スープとヌードル、ホッとします

私はスープに塩を加えて味を調整するのが苦手なので
ご飯に塩・胡椒をしてスープご飯にします。
この方が一口ずつ味わえるから。

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))のご飯
やはり胡椒、香り高くて美味しい

塩気って難しくてスープになじみだすと塩分感の強さが出てくるので
少しずつが良いと思うのです。
それを考えるとご飯と組み合わせていくのが程よいかな、と思います。

おまけ。
ソルロンタンにはカクテキがふさわしいと聞いたことがあります。
朝訪問すると店内の大根カッターが稼働しており…

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))の大根カッター
この量は何日分なのだろうか…

食へのあくなきこだわり、感じられます。
ソウルで朝活、明洞で朝ごはん、
このソルロンタンをぜひ味わってみてください。

関連するおすすめ記事

孔徳(コンドッ)にある마포양지설렁탕(麻浦ヤンジソルロンタン)のソルロンタン
孔徳(コンドッ)で朝活するなら絶対ソルロンタンを食べるべき

お店情報

明洞(ミョンドン)にある미성옥(味成屋(ミソンオッ))の店内
店名 미성옥(味成屋(ミソンオッ))
住所 서울특별시 중구 명동길 25-11
ソウル特別市中区 明洞キル 25-11
地下鉄2号線乙支路入口駅・6番出口・徒歩6分
TEL 02-776-8929
営業時間 06:00-21:00 不定休
メニュー ソルロンタン12,000W、ソルロンタン大盛14,000W、スユク35,000W

*許可を得て撮影掲載しています
*店舗情報に関してSMTOWN OFFICIAL JAPANにお問い合わせいただいても対応できかねます。直接店舗へお問い合わせください。

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。 profile