Real KOREA Deep SEOUL | パンツェッタ・ジローラモ的歩き方

韓国の面白さをキャッチアップ!
実は韓国に興味のある方には意外なプロフィールをお持ちの方が多いこと、ご存じでしょうか。
PIVImにこの秋シーズン、韓国の面白さを紐解いてくださるのはパンツェッタ・ジローラモさん。
ファッションアイコンとしても知られているジローラモさん、実は建築学を勉強されていたり、料理を作ることから今やお米の栽培まで手掛けていらっしゃるマルチプレーヤーなのです。
そんなジローラモさん、旅への造詣も深く、なかでも韓国は語学学校へ通っていた過去もあるほど。
ジローラモさんが韓国に感じる面白さって一体どのような視点なのか。
連載スタートするにあたり、お話を伺いました。
韓国の面白さをキャッチアップ!
実は韓国に興味のある方には
意外なプロフィールをお持ちの方が多い
こと、ご存じでしょうか。
PIVImにこの秋シーズン、韓国の面白さを
紐解いてくださるのは
パンツェッタ・ジローラモさん。
ファッションアイコンとしても知られているジローラモさん、
実は建築学を勉強されていたり、料理を作ることから今やお米の栽培まで
手掛けていらっしゃる
マルチプレーヤーなのです。
そんなジローラモさん、旅への造詣も深く、
なかでも韓国は語学学校へ通っていた
過去もあるほど。
ジローラモさんが韓国に感じる面白さって
一体どのような視点なのか。
連載スタートするにあたり、
お話を伺いました。
GUEST
Panzetta Girolamo | パンツェッタ・ジローラモ
GUEST
Panzetta Girolamo | パンツェッタ・ジローラモ
多い時には月3回渡韓していたジローラモさん。
韓国の面白さにハマり、韓国料理の研究もしたことがあるそう。
彼をそこまで虜にした韓国の面白さとは。
PROFILE
イタリア・ナポリ出身。大学では建築学を学ぶ。来日後はエッセイストとしても活躍、持ち前のバイタリティでファッション、グルメ、旅などライフスタイル全般を謳歌する日々。

世界を旅する
ジローラモが思う韓国の面白さ

世界を旅するジローラモが思う韓国の面白さ

ずばりお伺いしてよいでしょうか?

なんでもどうぞ!(笑)

韓国って面白いですよね、とずっとお話されていました。ジローラモさんはなぜ面白いと思うのか、興味があるのか、知りたくなりました

そうですね、ボクが初めて韓国に来たのは20年近く前になるかなぁ…その時からずっと見ていていろいろなことが変化している。その変化からして面白い。世界中みていても、こんなに変化のある国ってなかなかないですから

それは街並みも含めて、でしょうか?

はい、今日車で回っていた街も景色が変わっている!こんな建物あったっけ?とか、あれ、ここって変わっちゃった?とか

覚えているのですね!

20年前、何がそこまで自分のなかでヒットしていたのかわからないのですが、その時のことって色濃く残っていますね、何だろう…この景色、人、食べ物、ひとつも取りこぼしちゃいけない、というか忘れちゃダメ、というか

よっぽどセンセーショナルだったのかしら…

この公園もそうです。でもここは変わらない。ベンチも樹々もその当時の面影があります。いろいろなことを想い出してきました…

公園にも想い出があるのですね

公園こそノスタルジーの最たるもの、じゃないかなぁ…周りの環境がどんなに変わっていても公園って不思議とそのままですよね。ボクの想い出を共有できる、というか

だから面白い、のですね

そうですね。あと人もそう。この数年お会いしていなくても全く変わらない、その当時のまま今もつながっていたり、とかあのレストラン、あの味が全く変わっていない、変わってなくて嬉しい、とか

変化していないことの面白さ、でしょうか

例えば料理って流行りすたりがあるじゃないですか。でも韓国って変わらずその味を出し続けているお店、多い気がするんですよね。その時代の変化にとらわれず自分たちの感性を信じて貫いている、みたいなことってすごく面白い。そのパッション、もっと知りたくなります

なるほど! 料理に置き換えるとジローラモさんのおっしゃる「韓国の面白さ」、すごく理解できます

やはり韓国の面白さは無限大、な気がします

ソウルは
食べたいものに溢れている

ソウルは
食べたいものに溢れている

ジローラモさんは食べる時に自分でやりたい派?お願いしたい派?どちらが多いでしょうか?

うーん(考えて)両方!どちらも、ですね!

韓国に関してだといかがでしょうか?

韓国はね、メニューによりますね(きっぱり)。作る人、食材、味付け、すべてが複雑な印象を受けます。あ、これは自分でやってみようと思うメニューもあるけれど、慣れている人にお願いしたほうが一番美味しく食べられる、と思うこともありますね。毎回食べていてすごく感じます。

例えば?どのようなメニューだとお願いしたくなりますか?

焼肉、です。これは簡単そうで難しい。一番苦労する気がします。自分でできる、ということはその肉をよく知っているからできるのであって、初めて行くお店だと肉のカットの仕方もそうですが、わからないことが多いですよね。同じ牛肉でもお店によって全く味が違いますし。それならば焼き方もお願いして食べることを楽しんだ方が良いなぁ、と思いますね

よくある焼肉番長、は難しい、と…

お店の方に一通りやってもらって、あぁ、これならあとは自分のペースでできそうだな、と思えば自分でやるし、お任せしたほうが良いな、と思ったらお願いしちゃいますね。だって美味しく食べたいじゃないですか! その作業ができるできない、出来たほうがカッコよい、ではないですね。美味しく食べられるかどうか、それに尽きますね

今回もそうでしたね、牛肉の焼肉店!

あのお店はスタッフの方の作業を見ているだけでも楽しかった。牛肉のクオリティの高さはもちろんですが、焼き加減が絶妙で最高でしたね。あれはボクでは難しい。あの肉を知っている人だからこそのテクニックだな、と思います

自分でやる、としたら、どのようなことがありますか

味変!韓国ってキムチだけじゃないですよね。素材がすごくシンプルで深みがあるものが多い。それは麺料理一つとってもそう。あ、これはキムチがあるけれど塩、胡椒で変化させて最後にキムチが良いな、とかコチュジャンをどのように生かすと味わいが面白くなってくるのかな、とか…

さりげなく全部のお店で味変をされていましたね(笑)

いやぁ(笑)、見られていましたか!? 面白いんですよね。お店によってこんなにも味が変わるのかって思ってしまいます。塩、胡椒だけでも全く違います。麺料理も茹で方が違う。ボクはイタリア人で日本の生活が長くて麺=パスタを茹でるならアルデンテという文化の中にいるけれど、韓国の手作りの麺はしっかり茹でている。その茹で方もお店で全く違う。それを知るというのも勉強になります

麺一つとっても違いがある、のですね

そうですよ!!だからお店の人に任せる、お店の人に食べ方を聞くのが一番、と思いますね。だってこれだけ美味しいものがあるのだから絶対美味しく食べたいですもの

ジローラモさんの食に対する直観力、といいますか、食に対する愛情が伝わってきます

これは韓国、ソウルだけのことではなくて、世界中に食べたいものが溢れているからなんですよね。だからその1食を大切に味わいたい。大切に味わっていると美味しさが広がってきます。それが楽しい。特にソウルはその幅広さを感じます

最初にお話ししてくださった「ソウルは食べたいものに溢れている」というのはここにたどり着くのですね

ふふふ(笑)。取り換えられる胃袋が存在するならぜひともそれが欲しい…短い滞在でどれだけの美味しい時間を過ごせるか…

次回、渡韓されるのであればやってみたいこと、ありますか?

調味料作りを見てみたいですね。ソウルだけじゃなくて、地方の歴史ある街も探検してみたい。韓国って街によっても味わい方が違うと聞きますから。次、いつにしましょうか(笑)

ぜひとも追っかけ、させてください!

パンツェッタ・ジローラモさんの
Real KOREA Deep SEOUL は
ローカルなエリアで味わう老舗の
レストランをご紹介していきます
レストランの雰囲気とコーディネートした
ジローラモさんのファッション にも
注目です!
お楽しみに。
藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
PROFILE