日本とは違うふぐの料理方法、韓国ならでは！も味わってほしい

フグ料理、
日本はだいたいコースメニューになっているのが多い気がしています。
ふぐ刺し（関西圏ではてっさと呼ばれているもの）だけを
たらふく食べたい、とか
ふぐのから揚げだけをモリモリ食べたい、とか
単品狙いの食べ方がなかなか難しい。
しかも高価格帯が多くなかなか手が出ません…
一方で韓国では日常的に食べているのを見かけることが多く
このような看板を見ると「あ、ふぐ料理店だ！」と理解できます。
かなりの頻度で見かけるので普通にいただけるものなのかな、と。

意を決して入ると皆さん気軽に食事をされていて、しかも満席。
よし！食べてみよう、となるわけです。

ふぐのビビンパ、スープ、クッパ、どれをとっても優しく地味深い味わい

メニューは単品が多く、しかもいろいろ選べます。
もちろんコース仕立てのメニューもあるのですが、
ここは単品狙いで攻めてみて良いと思います。

しっかりメニューをチェックして狙ったものは
ふぐ刺しのビビンパ。

これは初めての経験！
ビビンパですが、ご飯は別添え。
器には千切りキャベツ、紫キャベツ、サニーレタス、
そしてすり下ろされたゴマ、韓国海苔がしっかり入っていて
まさにサラダ状態。
その上にふぐ刺しとトビッコが盛り付けられています。
ふぐ刺しは薄切りではなくぶつ切り。
しっかりした歯ごたえを楽しめます。
まさにふぐ刺しサラダごはん添え、というイメージ。
日本では味わえないな、と思います。
このビビンパ、セットのふぐ出汁スープがまた深い味わい。

塩、コショウなど味変する必要なし。
完成度の高い味わいです。

そしてお約束のふぐのスープ。
薄味に仕上がっています。

もやしとセリが一緒に煮込まれていて非常にシンプル。
染み渡る美味しさです。

ふぐは骨付き。大きなサイズ。
煮込まれていますがふっくら仕上がっていて
非常に食べ応えがあります。一人では食べきれないボリューム。

ランチ時に行って「このメニューは朝しかありません」と言われ
翌日朝8時に再訪して食べたのがこちら。
ふぐとメセンイのクッパ。
メセンイとはカプサ青のり。日本の生の海苔に近いですが、
とろみがありと繊維が細い。韓国ならではの食材です。
それをふぐと一緒に食べられるなんて！！！！

カキとメセンイは見かけるのですが、
ふぐバージョンは初めて！
味わいは優しく、塩、コショウ、などこちらも全く必要なし。
アクセントが欲しいな、と思ったらパンチャン（おかず）をつまむ。
個人的にはかなり正統派のいただき方だな、と思いました。
味の強いものがこの中に入ると一気にその味に持っていかれるので
じっくり、このままを味わってほしいなと。

そのパンチャンがこちら。

おすすめは釜山おでん。
屋台で見かけることが多い、くねくねしたおでんです。
それが薄味で仕上がっています。

韓国料理ってスパイシーで辛い物が多いよね、と思われる方も
いらっしゃると思いますが、
ふぐ料理は別物、と思ってくださってかまいません！
そのくらいシンプルに優しい仕上がりの味わいです。
こちらのお店、もうひとつのすばらしさは
24時間営業！ということ。
だから朝だけのメニューがあるのか！と
納得しました。
いつの時間でもふぐ料理がいただけるなんて
ソウルの食文化、面白いですね。

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