成川 彩

韓国在住文化系ライター

成川 彩

名前は「二品」だけど、味は一品! 延禧洞(ヨニドン)の韓国中華

2025.4.24

目次

中華料理店が並ぶ延禧洞のサムソンチャンポン

延禧洞(ヨニドン)と言えば、真っ先に思い浮かぶのが中華。華僑が多く暮らす地域で、中華料理の名店がいくつも並んでいます。その中でも、私のお気に入りは「二品(イプム)」。なぜ二品なのかは分からないですが、味は間違いなく一品です。延禧洞に住む友達もよく行くお店で、地元の常連客が多いようです。人気店なので、混みそうな時間帯はできるだけ避けるのをお勧めします。
韓国式中華の代表メニューは、何と言ってもジャジャン麺とチャンポン。ジャジャン麺は黒いソースがかかった麺料理で、チャンポンは赤くて辛いのが特徴です。たまに日本のチャンポンみたいに白っぽいのもあります。
「二品」のジャジャン麺もチャンポンも甲乙つけがたいですが、特に私が好きなのは、サムソンチャンポン(삼선짬뽕)。サムソンは漢字で書くと「三鮮」で、エビやイカが入った海鮮チャンポンです。このお店のチャンポンはスープがさらっとしていて、他店に比べて辛さ控えめ。魚介のだしがきいて、身に染みる美味しさです。


スープがさらっと美味なサムソンチャンポン
スープがさらっと美味なサムソンチャンポン

卒業祝いはジャジャン麺

韓国では卒業式の日にジャジャン麺を食べる文化があるのはご存じでしょうか? 私も2月に博士課程を卒業し、学位授与式の後に友人たちと大学の近くでジャジャン麺…と言いたいけど、この日はチャンポンの気分だったのでチャンポンを食べて、後日、「二品」でジャジャン麺を食べました。
「二品」ではもちろんベーシックなジャジャン麺もありますが、やっぱり海鮮が好きなのでサムソンカンジャジャン(삼선간짜장)を食べました。ジャジャン麺もいろんな種類があって、カンジャジャンというのは、水気のないジャジャンで、麺と別々に出てくることが多いです。結局麺にかけて食べるので一緒と言えば一緒ですが(笑)


エビがぷりっぷり、玉ねぎいっぱいのサムソンカンジャジャン
エビがぷりっぷり、玉ねぎいっぱいのサムソンカンジャジャン

「二品」のサムソンカンジャジャンは、サムソンチャンポン同様、海鮮がたっぷり。エビがぷりっぷり。それより何より、玉ねぎがいっぱい入っていて、シャキシャキと歯ごたえも良く、玉ねぎってこんなにおいしかったっけ?と思うぐらい。
延禧洞住民の友達のオススメは、酢豚。韓国ではタンスユク(탕수육)と言います。


韓国ではタンスユク(탕수육)

これまた韓国で中華と言えばの定番メニューで、数人で出前を取る時は、それぞれジャジャン麺かチャンポン、そしてみんなでタンスユクという頼み方が王道。「二品」のタンスユクは野菜もしっかり入っていて、中華はおいしいけどもたれる、というイメージを覆してくれます。どのメニューも重くなく、体に優しい感じで、食べた後も幸せな気分が続きます。


お店情報


이품(イプム)の外観

店名 이품(イプム)
住所 서울특별시 서대문구 연희로11길20
ソウル特別市西大門区延禧路11キル20
地下鉄2号線弘大入口駅・3番出口・徒歩18分
TEL 02-322-6172
営業時間 11:00-15:00、17:00-21:00 日曜定休
メニュー ジャジャン麺8,500W、サムソンカンジャジャン12,000W、チャンポン9,500W、サムソンチャンポン13,000W、タンスユク小22,000W/中32,000W

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