サムギョプサルについて熱く語る

サムギョプサルについて熱く語る

お店、広いですね

表からはそう見えないですよね、これは入ってみないことにはわからない。テーブルの大きさも程よいし、1人でも充分ですね。よし、シンプルに焼きましょう!一人前で良いかなと思います

そうですね。一人前といってもボリュームありますよね、韓国の焼肉って

そうか、一人前、というよりかは一皿、って感じなのかなぁ…ボリューム考えると安いですよね。へぇぇって驚くこともあります、ボク

注文してきます。お飲み物はチャミスル?マッコリ?

マッコリで!サムギョプサルにはチャミスル、と薦められるのですが、ボクはマッコリが好きなんですよね。しっかり振ることも大事、っていうのも知っていますしね(笑)

パンチャン(おかず)を一通りテイスティングするジローラモさん。この時は話しかけてはいけない緊張したオーラがあります。そして必ず感じたことを話してくれるのもうれしい。ここではモヤシの和え物が素晴らしい、というお話でした

ジローラモさん、サムギョプサルがやってきました。やはり大きい(笑)

ボク、特に韓国で食べる豚肉についてはうるさいですよ(笑)おぉぉ、これは立派な豚肉だ。赤身と脂のバランス、良いですね。赤身が美味しそう。サムギョプサルって脂のバランスが大事ですよね。でもボクはそれに加えて赤身の美味しさも絶対大事って思うんですよね

バランスですね!ということはもう見ただけでわかることも多いですか?

何度も見ていますからね。サムギョプサルって豚の三枚バラ肉、じゃないですか。三枚がきれいにバランスよく重なっているのが大事。皮に近い脂が多すぎてもダメですしね。意外と難しいですね…

炭が入りましたので温まったら焼き始めましょう

あ、こちらのお店は自分で焼くこともできるのですね。焼肉って、これも難しくて毎日お店で肉を扱っている方にお願いしたほうが美味しく食べられるなぁと思うことがあります。薄くスライスされたお肉ならいいのですが、このサムギョプサルのように厚みがあるものは火の入り方がわかりづらいですからね。まぁ、ボクはアウトドアが好きでバーベキューをよくやるから肉が焼きあがる感覚ってなんとなくわかりますから今日もやりましょう!マッコリ飲みながら(笑)

ホントはやかんにマッコリが入っているのが良いんだよね、とジローラモさん。マッコリがサービスされてボトルをゆっくり振るまではよかったですが、マッコリが元気でテーブルが一瞬マッコリの湖になってしまったのはご愛敬

マッコリ!これは飲みやすい味わいですね!

マッコリは優しい味わいだから。米を発酵させて作るお酒ですよね。発酵といえばキムチも発酵させているし、なんかつながる気がするんですよね。マッコリといっても味わいはどれも本当に違う。これは面白いですね。飲み比べできますし

発酵つながり、覚えておきます

よし、焼き始めましょう、炭火も落ち着いてきたので豚肉のせて様子を見ます

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
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