シチュエーションで使い分けできるイタリアンは貴重

韓国に来たから韓国料理を攻める！
毎回その想いでいろいろヒアリングするのですが、
「あのイタリアン美味しくなったよ」とか
「パスタのレベルが上がったよ」
「美味しいメキシカンがオープンした！」などなど聞かされると
それは行ってみなければ！と思ってしまうのです。

逆に考えれば
私たちも日本にいるけれど様々な国の料理があります。
必ずしも毎日「日本料理」を食べているワケではないですよね…
韓国も同じだよな、と感じました。

コロナ禍の前からたまに行っていた清潭洞のイタリアン。
テラス、カウンター、テーブル席、と
雰囲気も楽しめて使い分けできるとあって
本当に混んでいました。なかなか予約も取れず…
毎回苦戦していたのですが、コロナ明け、トライしてみようと思ったら
日本人でも可能な予約サイトが進化しており
簡単に予約できてしまいました！
これで落ち着いて食事の計画が立てられます！

ブルスケッタでスタートする安定の美味しさと極旨白ワイン

こちらのイタリアン、何が好きかというと
まずは到着までの導線です。
エスコートしたくなる雰囲気。

狎鴎亭ロデオ駅から7分くらいの場所。
車の行き交う通り沿いにあるのですが、注意していないと通り過ぎてしまう…
通りには高い樹々が見えているのでわかりやすいといえばわかりやすい。
そしてたどり着いた先にはテラスが！

店内入るとカウンター席も。

おひとり様もOKなしつらえです。

メニューはシンプルでホンモノ。
まずはトマトのブルスケッタ。
トマトが甘くて濃厚。
トマトマニアとしては
韓国のトマト、美味しさがレベルアップしたなと感じます。

お約束はアランチーニ。
トマトリゾットをライスボールにして揚げたものが多いですが、
こちらは青のりご飯！このギャップが良い！塩気のバランスもささります。

トマトの甘さや揚げたてのアランチーニが味わえる！と思ったので
ワインはゲヴュルツトラミネール種100％の白ワインをセレクト。
フランス・アルザス地方のものです。

この品種は香りにライチや白い花を想像できる面白さがあり、
思わず笑顔になってしまう美味しさがあるな、と感じています。
これは思いっきり冷やして飲みたい！
最初の口当たりをシャープにするとより酸味が引き締まって
より美味しくなるので！

そして、なによりご紹介したいメニューがあります。
訪問したら迷わずオーダーするレベルです。

イタリア・ローマ地方の名物パスタ・カーチョ・エ・ペペを清潭洞で味わう

チーズとコショウ、という意味の
カーチョ・エ・ペペ。
イタリア・ローマ地方の名物パスタとしても知られています。
このパスタは非常にシンプル。
パルミジャーノ・レッジャーノと黒コショウだけの味つけ。
でもそこにはすごく深い味わいがあって

パスタとの絡み方、
パルミジャーノの塩気と旨味
黒コショウのキリっとしたスパイシー感

これが一体とならないと美味しくない。
他に加わる味がないからこの３つで勝負しなければいけない
シンプルですが、非常に難しいメニューだと思っています。

イタリア人の知人に聞くと
「カーチョ・エ・ペペが美味しいレストランは何を食べても美味しいよ」
と言われます。
そのくらいお店の看板としての存在感を打ち出せるメニューなのです。

このパスタは独り占めしてください。
誰にも分けたくない（笑）くらい最高です。
パスタ＝ブガティーニ＝の太さも
パルミジャーノ・レッジャーノの塩気も
黒コショウのアクセントも
完璧なバランス。
チーズだから赤ワイン、と思われるかもしれませんが
黒コショウのインパクトがあるので
白ワインの方がなじみやすい。
赤ワインはタンニン（苦み）を意識した選び方をしないと
難しい組み合わせになってしまうので…

このゲヴュルツトラミネールは非常に優秀。
酸味も穏やかで果実の甘みがきれいにまとまっていて
パルミジャーノ・レッジャーノのコクを引き立ててくれる。
ナイスアシスト、ですね。

韓国の食って探せば探すほど、美味しいものが待っている。
ジャンルレスな世界ですね。
探求心旺盛な方、ぜひ訪問されてみてください！