狎鴎亭ロデオで出合ったカンジャンケジャンとワインが楽しめる専門店

2024.5.13

目次

カンジャンケジャンとワインのお店を探し続けてようやく巡り合えた

韓国ならではの海鮮料理、と言われて
まず思いつくのがカンジャンケジャン。
生のワタリガニを玉ねぎ、ニンニクなどの野菜を刻んで醤油ベースのタレに
一緒に漬け込んで熟成させたもの。
カンジャン=醤油、ケジャン=カニ、を意味するものですね。
もうひとつ、カンジャンセウ。
こちらは同じ醤油漬け、海鮮はセウ=エビ=です。

この両方が一緒に味わえるお店になかなか巡り合えず
悶々としていたのですが…
ついに発見しました!しかもワインが用意されている!!!
なんというミラクル☆

カニを食べさせてくれる、としか思えない嬉しい看板
 

どうしても韓国でケジャンとワインのペアリングを
試してみたかったので嬉しい限りです!

カンジャンケジャンだけではなくカンジャンセウも。ワインと楽しめる

韓国料理店の面白さ、というか潔さ、って
カンジャンケジャンのお店、といったら
カンジャンケジャンしかない、それにまつわるものしかない。
カンジャンケジャンを追求している、というオーラがあると思うのです。
だからメニュー選びも悩まない。私はそれを食べたくて訪問しているのだから。

ポスターも魅力的
 

手袋を用意し、はやる気持ちを落ち着かせ、ケジャンとセウの登場を待ちます。
その前にワインを選ぶ!
これもメインテーマです。

 
選んだ2本。ともに白ワイン
 

なんと!!!!
ペアリングしてみたいと思っていた白ワインがありました!
シャトー・モンペラ・ブラン2017【写真左】
フランス・ボルドーの白ワイン。
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドです。
私はこのワイン、セミヨンをブレンドしていることで
ソーヴィニヨン・ブランの酸味が穏やかになっていると感じています。

ボルドーのソーヴィニヨン・ブランは
作り手によって酸味のとらえ方がさまざま。
ニュージーランドや他の外国で作られるソーヴィニヨン・ブランとは
また違う味わい。同じブドウなのにこんなにも違うのか、と
飲むたびに思うのです。特に酸味においては。

ということでもう1本はニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランを
選んでみました。
スナッパーロック・マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン2022(写真右)。
香りが華やか。酸味と果実のボリューム、このバランスがよい。
一口飲んで「あぁ、選んで正解」と思いました。
優しい口当たりです。

そして登場。本日の真打!

最高です

さて、どちらから攻めようかな…パクっと一口で食べたいな…
決断。
エビからいきます!

大きなエビだ…エビ味噌も残さず、一口で食べる

ようやく巡り合えた。
感動しかない。
この濃厚さ、ねっとりとした旨味、余韻も長く
あぁ、エビを堪能している!と納得させてくれる。
そしてワインを。
直感でシャトー・モンペラ・ブラン・2017から。
きれに混ざる。寄り添う印象。これはエビと合う。
ワインの良い香りが続く。魚の生っぽさが感じられない。
これはエビの下処理の仕方も大事だな、と思う。

テンションが上がってきたところで
カンジャンケジャンに。

宝石箱のようなたたずまい

カニを食べる時って
やはり無言になりますね(笑)。

身の濃厚さ、カニ味噌の旨さ、漬け込んでいるタレのバランス
どれもこれも素晴らしい。
ワイン、どちらのボトルも完璧。
料理に寄り添うし、香り豊かだし、余韻も長いし、美味しさを包み込んでくれる。

最後はこのタレとカニ味噌を混ぜ合わせたご飯を頂くのがルール。
これは韓国海苔で巻いて食べることをお勧めします。
一気に食べてしまい写真は忘れています…

カンジャンケジャンの美味しいお店、ないかしら?と
聞かれることが多いのですが、
これってすごく難しくて毎回困ります。
でもこちらのお店ならどなたにでもご紹介できる。
カンジャンケジャン、カンジャンセウ、そしてワイン、と
すべてが揃うので。
狎鷗亭ロデオへいかれた際にはぜひ!味わってみてください。

おまけ。
ソウル、桜のきれいな場所がたくさんあります☆

お店情報

店名 신사꽃게당 압구정로데오점(新沙コッゲダン狎鴎亭ロデオ店)
住所 서울특별시 강남구 도산대로49길 13 지하1층
ソウル特別市江南区トサンデロ49ギル13 B1F
水仁盆唐線狎鴎亭ロデオ駅・5番出口・徒歩7分
TEL 02-543-3777
営業時間 11:30-14:30、17:30-23:00
メニュー カンジャンケジャン(中)80,000W、カンジャンセウ22,000W、ボトルワイン60,000W~

*許可を得て撮影掲載しています
*店舗情報に関してSMTOWN OFFICIAL JAPANにお問い合わせいただいても対応できかねます。直接店舗へお問い合わせください。

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
PROFILE

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