狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるスペイン料理はパエリアが絶品

2024.11.13

目次

ソウルにオープンしている欧米系レストランのクオリティはかなりのレベル

聞くところによると、韓国人の海外旅行率は非常に高く
海外の面白さを吸収する包容力がある、のだそう。
そういわれてみると、IZAKAYAが増えていたり、
日本ならではの焼き鳥店がブレイクしていたり、と
日本の食も注目されている気がします。
同じような目線で見るとイタリア、スペイン、フランス、メキシコ
そしてステーキ系、これらのカテゴリーのレストランも
毎月オープンしているような…
しかも10年前でしたらソウルにおける欧米系のレストランでも
韓国ならではのパンチャン(おかず)のアレンジ系などがサービスで登場していて
これは一体何だろう、なんでこんなことするんだろう、もっとシンプルで良いのに…と悩むシーンも多かった記憶があります。
しかし、ここ2年、そのような経験はグッと減り
悩むことなくごく自然にお料理を楽しめる環境に変化してきました。

今行くならここだよ、と韓国の友人に半年前から紹介されていた
スペイン料理店・grados(グラドス)。
昔の住所だと新沙、という文字が入るので新沙駅が近いかなぁ、と思いきや
狎鴎亭駅からだと道がフラットで近い、ということがわかりました。
この場所は小さな新しいお店が続々オープンしていて
先駆けを発見するにはもってこい、だと思います。
ソウルに何度も渡韓している方にはこのレストラン、絶対刺さるはず!

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosの店内
オープンキッチンのスタイル、テーブル席は窓際がおすすめ

熟成したハモンセラーノは厚切りで濃厚な旨味

韓国だから韓国料理。
これはマストです。
一方で何か他に美味しいものを探したいなぁ・・・
そう思われた時には
諸外国のメニューで韓国でも普通に食べている食材をイメージしてみてください。
私は「小麦粉」「米」を中心に考えます。
このスペイン料理店に心惹かれたのはスペイン料理には「パエリア」がある、
ということ。そう、米です。
韓国でも普通に米を食べるし、と思うとかなり期待が高まります。

その前につまむものを、とメニューを見たら
カウンターに鎮座していたハモンセラーノの盛り合わせがありました。

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのハモンセラーノの盛り合わせ
厚切りです

生ハムってそのまま食べるなら厚切りが好きで(かなりレアですね…)、
薄切りの場合は丸めて食感を感じるように食べたくなります。
熟成した旨味と塩気をしっかり味わいたいのです。
それがこのハモンセラーノは完璧なスタイル。
2口くらいのサイズ、厚切り、ずっと噛んでいられる味わい深さ。
もうこれだけでパエリアの旨味、想像ができます☆
であればパエリアまでペアリングできそうなスペインワインを選びたい!

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのスペインワイン
カバをセレクト

ジュヴェ カンプス グラン レセルバ デラ ファミリア ブリュット ナチュール 2018。
スペインのカバです。
カバとはスペインで栽培されたブドウを使用したスパークリングワイン。
シャンパンと同じ製法で作られたものだけ「カバ」と呼ぶことができます。
このカバはナチュールなのですっきり、ドライな口当たり。
ブドウはチャレロ、マカベオ、パレリャーダをブレンドしています。
ブドウの個性が明確に味わえてあぁ、これはスペインならではだなぁ、という印象です。ハモンセラーノの塩気とも素晴らしいペアリング。

パエリアがまだ時間を要する、ということでしたので、
通称・クリームコロッケもオーダーしました。
このクリームがまた濃厚で美味しい!カバとの相性もぴったり。
これ1口食べたらスペインに行きたいなぁと思うでしょう。

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのクリームコロッケ
冷めても美味しい
狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのクリームコロッケの断面
1個1個、ボリュームがあります

完璧に気分はスペイン旅行をしている…となっていたところに
登場・お待ちかねのパエリア。

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのパエリア
2人前からオーダーできます。一人で食べきれると思います

ビジュアルからして大満足。
ソースが贅沢に使われていてお米にしっかり絡んでいます。
窯で焼けたシーフードの香ばしい香りも食欲増進剤、になりそう☆
エビ、ホンビノス貝、タコ、これらの味わいとソースが抜群の旨味を出しています。
スペインに行きたくなっていましたが、
なんだかこのレストランで十分美味しいスペイン時間が過ごせるから行かなくてもいいかな…と思わせてくれる…罪深いですね。

お米の扱い方は想像以上でした。アルデンテな仕上がり、余熱でふっくらしてくる。

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosのパエリア
食べたらなくなっていく…悲しくなる・・・

一粒残さず食べたことは言うまでもありません!
ソウルへ来て何か欧米系の料理食べたいなぁ、となったら、
スペイン料理、外せませんね!

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お店情報

狎鴎亭(アックジョン)と新沙(シンサ)の中間地点にあるgradosの外観
店名 grados
住所 서울특별시 강남구 논현로159길 46-5
ソウル特別市江南区論峴路159ギル46-5
地下鉄3号線狎鴎亭駅・4番出口・徒歩10分
TEL 010-5871-0779
営業時間 17:30-22:00(月-金)、12:30-15:00、17:30-22:00(土日)
メニュー パエリア39,000W~、単品メニュー12,000W~、グラスワイン16,000W~、ボトルワイン60,000W~

*許可を得て撮影掲載しています
*店舗情報に関してSMTOWN OFFICIAL JAPANにお問い合わせいただいても対応できかねます。直接店舗へお問い合わせください。

藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
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