カルグクスの美味しさ、見極めのポイントは茹で方

カルグクスの美味しさ、見極めのポイントは茹で方

ジローラモさんのお言葉通り、カルグクスの専門店ですね!

最初はご年配の方々が続々入っていくのをみて、あ、これは!?と思って。そしたら大正解だった。なんていうんだろう、お母さんの手作り料理を味わうイメージ。きっと昔から味が変わらないんだろうなぁ、それが懐かしくて食べに来るんだろうなぁ、しかも見てください、ご家族連れ、多いでしょ。すごいことだと思いませんか!?

知らないと来ることが難しい…ローカルなお店って本当にそう思います。先ほど注文お願いしたらカルグクスと天ぷらを、とレコメンドしてくださいました

おぉぉ天ぷら!ここで食べるのは初めてです。楽しみですねぇ

カルグクスってヌードルですよね、ジローラモさんはヌードルって興味あるメニューになりますか?

めちゃくちゃあります。世界中どこに行ってもその国、その街のヌードルメニューってありますから。ボク、イタリア人でしょ、イタリア国内でも地方によってパスタの種類、味わい方、全く違います。パスタのソースもそう。その街、その地方の伝統的な味わい方がずっと守られている感じ。

伝統を守る。流行りを追いかける今の時代に足りない言葉かもしれないですね

伝統って大事ですよね。このカルグクスもそうでしょ。これを変にアレンジして、なんてことしないですよね。カルグクスはこうやって食べたほうが美味しよっていうのがずっと伝わっている

カルグクス、やってきました!天ぷら!想像と違いました(笑)

アツアツですね(笑)、韓国料理はだいたい熱い。少し冷ましながらいただきましょう。ヌードル、泳いでますねぇ、ボリュームあります、これはすごい。家族できてシェアできる気がする。天ぷら、まぁ、フライですね。でも揚げたてだ。熱いです

これがお店の基本スタイル。スープは澄んでいますが非常にコクのある味わい。麺は手打ちで細麺。作り置きはせず注文に応じて作業を進めるスタイル。手作り感満載です
器を持って写真撮影に応じようとするものの「器が熱すぎて持てないヨ」とジローラモさん。かろうじて持てる縁を持っています

さぁ、いかがでしょうか、早く私も食べたいです…

いい香りですねぇ、麺からいきますね。(一口すすって)すごくスープと絡んでいます。塩気もしっかりしている。イタリアのパスタとの違いが明確。この麺はふわふわ、イタリアってアルデンテ(歯ごたえがある、というイタリア語の意味)で仕上げる。全く別物ですね。これはこのお店の特徴だなぁ。パスタはここまでふわふわにはならないから

同じ小麦粉なのに面白いですね。伺ったところこねて一日寝かせたもの、だそうです

日本のうどん、に近いものがある気がします。そして茹で方もまた違う。ボク、よく感じるんですがその国にはその国のスタイルがあるよな、って。そう思うとこれはソウルのスタイル。これをイタリアのようにアルデンテにしたらまた違う食べ物になりそう。きっと昔の人たちの教えなんでしょうね。このふわふわした食感、クセになる(笑)。あぁ、楽しいですね

スープはいかがでしょうか

チキンの味わい、そして濃厚。ヌードルとよく絡む。ちょっと辛いソースをつけても美味しい。あ、天ぷらをつけてみてもよいですか?

感想お願いします!

あ、いわゆる天ツユにつけている感じになる。スープがしっかりしているから天ぷらに塩っぽさが加わる感じです。これはこれでアリ、ですね

揚げたての天ぷらがいかに美味しいかを熱く語るジローラモさん。特に白身魚は食感がふわふわで食べやすいそうです。いろいろな国でフライを召し上がっていることもあり、揚げ物に関しての分析力が深く楽しい会話が続きます
藤﨑 聡子 ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター 世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉を綴ることで長年のファンが多い。
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