三清洞（サムチョンドン）で毎日行列の「三清洞スジェビ」は他にはない深い味わい

三清洞の隣・北村（プクチョン）エリアは来年以降出入り制限に

明洞（ミョンドン）エリアからも歩いて行くことができる
景福宮（キョンボックン）。
この建物を正面に見て右サイドが北村（プクチョン）、
そして三清洞（サムチョンドン）。
そう、北村は韓屋（ハノク）が立ち並び
今でもここに住んで日常生活を送っている方々がいます。
観光客から見たら見ておきたい名所として一度は足を向けたいエリアではありますが、住民の方々の生活を守ることも必要で、
2025年3月より時間帯によってこのエリア、出入り制限がスタートします。
公共の情報など必ずチェックしてください。
そして北村から歩いてすぐの三清洞。
街路樹がきれいです。東京・代官山のようだね、とよく喩えられています。
小さなショップが点在していたり、隠れ名店が路地裏にあったり、と
散歩しながらの発見が多いエリアでもあります。
ガヤガヤしていることもなく落ち着いているので
1人でも充分楽しめるのも人気なのかもしれないですね。
そのメインストリート沿いにいつ前を通っても
常に50人くらい並んでいる飲食店があります。
記憶の中では10年以上前からそうだったかも。
この行列じゃぁ…無理だ…と何度諦めていたことか。
しかし！こんな日に遭遇しました！！！

思わず
「場所間違えたかな・・？」「建物だけ残して移転？！」「本日休業？！」と
想定外のことで驚いてしばし状況観察。
そしたら一人のおばさまが入っていくではありませんか！
よし、と私も次いで突撃入店しました。ちなみに中は満席です☆
店主の方から「あっちの扉から入って」と言われ、一度外に出て
3メートル右に移動、そこにある扉から無事入店出来ました。
このお店、入口が2か所あります。メインの入口は建物を正面に見て右。
そこから入るようなルールです。そこを先頭に並びます。
何はともあれ、初入店！
10年以上かかりました☆本当にうれしい。

三清洞スジェビ、並んででも食べたい理由はすべてのバランスが完璧だから

お店の名前は三清洞スジェビ。勝負していますね☆
スジェビ専門店です。
スジェビとは日本のメニューの例えるなら
すいとん、のようなものです。
小麦粉を塩と水でこねて伸ばしてちぎっていく。
カルグクス（手打ち麺）を自家製で作っているお店だと
おまけっぽく入っている場合もあります。
これはなんだか当たり！が出た感じ。
そのスジェビの専門店！なのです。
店内、全員がこちらを注文しています。

トゥッペギ（黒い器）が深くお玉が入っています。
海苔の香りが非常に香ばしい。美味しさをそそります。
具材はスジェビ、ジャガイモ、ズッキーニのようなものがメイン。

スープを一口。ほのかに感じるのはローズマリーのような香り。
味の源を探すとジャガイモから感じました。
本当に本当にかすかな香りなのですが、美味しさが倍増しています。
このわかるかわからないかくらいの香り、食欲をそそります。

スジェビはつるつる！厚みあり。歯ごたえもしっかり。

これは人気なわけだ。
スープの熱さをしっかりまとって
粉っぽくなくしっとり仕上がっている。
いろいろなお店でスジェビを狙って食べていますが、
このお店は厚み部門でNO.1かもしれない。
粉ものって厚みがあるものは粉っぽさ、とか混ざっていない感じに
遭遇することがあるのですが、それが全く感じられないスジェビの厚み。
しかもひとつひとつ、大きい。
存在感があります。
これは並んででも食べたいよな…本当に美味しい。
今日はなんてラッキーな日なんだろう。

トゥッペギ、底の方からこのような方（笑）も登場！

スープはアサリベース。片口イワシの香りもするので魚介系ですね。
これは塩を加える必要なし。充分な状態。

このボリューム、一人で食べきれるかしら・・・と不安になりそうですが、
結局あぁ、美味しい、もう一口、もう一口となると思います。
ゆえに完食。ごちそうさまでした、と満足するにちがいありません。

思い出してもこのスジェビは本当に美味しい。
次回はサイドメニュー・じゃがいものチヂミもいただきたいと思います。

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