狎鴎亭エリアのイタリアンは注目するだけの価値がある

地下鉄3号線・狎鴎亭（アックジョン）駅の4番出口を出て
島山大路（トサンデロ）に向かって真っすぐ歩きます。
その右手のエリア。
ここは本当に店舗が新旧入り乱れています。
私が毎週ソウルに飛んでいた2012年頃には既に老舗の風格をもった
食堂がいまだに健在だったり、
あれ？！一か月前は違う店舗だったよな？と思うショップができていたり
歩いてこそ進化がわかる面白い世界が広がっています。

こちらの店舗は外壁の色合いからして
すごく気になっていました。

この色、歩いている大きな通りからも目立っていて
なんのお店だろう…と確認したくなります。
店名はSAGE&BUTTER。イタリアンレストランです。
SAGEはハーブのセージを意味するそう。
ちなみにセージには「健康や家庭の幸せを象徴する存在」として
ヨーロッパでは広く知られています。
そしてバター。
そう、セージとバター、美味しいオーラを感じます。
しかも自家製・手打ちパスタがシグネチャー。
想像しただけでも美味しさを感じますね☆

イタリアワインと抜群のペアリングは手打ちのパスタ

メニューは食べる人がワクワクするネーミングものばかり。
ボリュームがわからないので（韓国は往々にしてしっかりしたボリュームが多い）、アンティパスト（前菜）とパスタ、
まずはこれらをオーダーです。
それらに合わせるワインはこちら。

アイア・ヴェッキアのヴェルメンティーノ2023。
イタリア・トスカーナ地方にあるワイナリーです。
ヴェルメンティーノ種100％の白ワイン。

なぜヴェルメンティーノを選んだのか。
それは料理にハーブを使用しているものが多いから。
ヴェルメンティーノはブドウそのものにフローラルで柑橘系の
さわやかな香りがあるので、ペアリングしてみたくなる味わいが
想像できるのです。

アンティパスト。美味しさが満ち溢れています！

ブルスケッタスタイル。2種類あります。
生ハムとカポナータが一緒になってイタリアンパセリをトッピング。
この味わい、塩気のバランスが抜群です。
カポナータのソースがバゲットにしみ込んでいき、
非常に美味しくまとまっています。
これとヴェルメンティーノのペアリングは
「酸味の柔らかさを楽しめる」。素材のトマトの酸味が
ヴェルメンティーノの酸味と合わさると優しく仕上がってきます。

すべてが合わさることで完成する味わい。
桃とグリーンピースって相性が良い！と
初めて知りました。ヴェルメンティーノは柑橘系の香りが
非常にエレガント、このペアリング、覚えておきたい！

そして忘れてはならないパスタ。
手打ちのフィットチーネ。

レモンハーブシュリンプパスタ。
エビとインゲン、そしてチャービル。
ハーブの使い方、勉強になります。
新鮮なハーブだからこそできる味わいだなぁ、と感動。
塩気のバランスもよく、レモンの酸味は香りも活かされた優しさがあり、
一皿、独り占めしたくなる…
ヴェルメンティーノは言わずもがな。
香りと酸味のバランスが良くて
料理とのペアリングも収まるところに収まって
美味しさの記憶がしっかり残るテイストです。

このワイン、最後まで美味しく飲むコツは
ずっと冷やし続けること。
冷えた味わいを持続させることで美味しさがキープされます☆

手打ちパスタは他にもいろいろな種類があるので
これは定期的に通いたくなるレストランだな、と思いました。

狎鴎亭エリア、やはり面白いですね！